大学では情報処理やプログラミング、異文化コミュニケーションなど幅広い分野を学んでいました。中でも興味をもったのがWEBサイト制作。試行錯誤しながら作品をつくりあげていくのが楽しくて、夢中で取り組んでいましたね。卒業制作でつくった音楽サークルのWEBサイトは思い入れのある作品です。
就職活動では、将来性を考えてIT業界を目指しました。企業選びで重視したのは、安定して長く働けることと、地元で働けること。働く環境も比較したうえで、最終的に選んだのがビーネックステクノロジーズでした。東証プライム上場企業グループの一員で安心感があり、取引先も豊富で、福利厚生も整っている。ここなら長く働き続けることができると思い、入社を決めました。
営業担当に就業先を提案してもらい気になったのが、現在の就業先である大手自動車メーカーでの設計業務です。目指していたIT系ではありませんが、設計もWEBサイト制作と同じ「つくる」仕事。何より「文系出身の私が、あの自動車メーカーのクルマをデザインできるなんてすごい!」と驚くと同時に、ワクワクしたのを覚えています。ビーネックステクノロジーズのエンジニアは、こんなチャンスにめぐり合えるんだと思いました。
私は今、クルマの外装部品の設計業務をしています。担当は、世に出る前のクルマのグリルやフロントバンパーといった、“顔”となる部分の設計。3D CADソフトを使って、不具合などにより設計変更を依頼された部品の図面や、3Dデータを作成するのが主な業務です。ソフトを使いこなすことはもちろん、部品ごとに定められた要件や、周辺部品との整合性も考慮しながら作成する必要があり、部品に対する知識や緻密さも求められます。
入社時はクルマの知識はゼロで、もちろんCADに触れたこともありません。最初の半年間はわからないことだらけで苦労しましたが、先輩に教わり、自分でやってみることを繰り返しながら少しずつ覚えていきました。心掛けていたのは、わからないことは必ずすぐに聞くこと。わからないままにしていたら成長はないし、いつも丁寧に教えてくださる先輩に、わかろうとする前向きな姿勢を示したいと思ったからです。
変化を感じたのは、入社から2年経った頃のこと。1年目は1から10まで先輩に聞かないと何もできなかったのが、いつの間にか、聞かなくても自分でできる範囲が増えていたのです。質問したいことや業務の進行状況も説明できるようになり、「どこまでできた?」「どこがわからない?」と聞かれて答えることもできなかった1年目とは大違い。ちゃんと成長しているんだな、と嬉しかったです。
やりがいを感じるのは、自分が手掛けたクルマを街で見かけたとき。苦労してつくった部品の3Dモデルが、クルマの顔の一部として形になっているのを見ると、「頑張ったな、私」と、ちょっと誇らしい気持ちになります。
私の就業先には、ビーネックステクノロジーズのエンジニアが多くいます。メンバーは皆さん、本当に優しくて穏やかな方ばかり。基本的なことや同じことを繰り返し質問してしまっても、嫌な顔1つしないでちゃんと答えてくれますし、いつも誰かしら気にかけて様子を見にきてくれるのもありがたくて。入社したての頃、あまりにできなくて挫けそうになったこともありましたが、この環境のおかげで「頑張ろう!」と前を向くことができました。
今後は、結婚・出産を経てもビーネックステクノロジーズで楽しく長く働き続けたいです。先輩を見ていても、当社は育児休暇後の復帰もしやすく、女性も働きやすい環境だなと感じています。「大手自動車メーカーでの設計」という、エンジニアとして願ってもないキャリアを積むことができているので、せっかくのチャンスを今後のキャリアにもつなげていきたいですね。