大学は文学部で、卒業後はまず営業職を3年経験。個人宅向けの新規営業でしたが、実績を積み重ねることで2年目からチームを持ち、3年目で支社の責任者となりました。忍耐力はもちろんですが、売上計画の立案や新人教育も担当し、マネジメント力も身に付きました。
その後新しいことに挑戦しようと思い、エンジニアリング会社で設計職の道へ。設計はまったくの未経験で、あるのは気合と根性だけでしたが、不安はなかったですね。このポジティブマインドは営業を経験したからこそ。ここから現職につながる自動車外装部品の金型・成形・塗装・めっきやCADスキルを会得し、設計者として徐々に仕事の幅を広げていきました。
前職企業では、所属するエンジニアが各顧客企業(メーカー)に1人で常駐していたため「自社のメンバーと一緒に働きたい」、「自分のチームを持ちたい」という思いが日に日に高まっていました。
そんな時声をかけてくれたのが、当時同じプロジェクトで働いていた当社のエンジニア。ビーネックステクノロジーズには、自動車メーカー内に当社エンジニアだけで構成されたチームがあり「自社のチームで自分のスキルを活かせるのでは」と、もう即決でしたね。
現在はプレイングマネージャー。プレイヤー（設計）とマネージャーの仕事量は3対7くらいの割合です。4つのチームで13名のメンバーがいるため、各チームの業務進捗や他部署との調整など、チームのサポート業務を最優先に行っています。
マネジメントで心がけているのは「率先垂範」と「ポジティブマインド」。
たとえ短納期のプロジェクトであっても、私自身が遅延させることなくやり遂げる方法を見せる。そうすることで、課題を解決するためのプロセスがわかりますし、メンバーの方から相談してくれるようになります。
また、私自身が常にポジティブなマインドでいることも大切にしています。それは、10年以上設計に携わってきた中で「さまざまな課題の解決策」が自分の中に蓄積されてきたからこそ。だからメンバーに対しても「大丈夫、なんとかなるよ」という姿勢で接しています。自分の力で困難を乗り越えたという経験は、確実に一人ひとりの成長につながっていると感じますね。
お客様に「ビーネックステクノロジーズのエンジニアなら安心だ」と思ってもらえるよう、確実に成果を出すことはもちろん、当社の看板を背負っているという意識は常にもっていますね。
たとえば、同じチームのメンバーであっても、ちょっとした行き違いでアウトプットが変わり、予定外の作業やスケジュールの遅延が起きえます。心がけているのは、必ず目指すべきゴールや背景を伝え、具体的な数字も含めて細やかな指示を出すこと。実際、これまでチームに対するお客様からのクレームは一度もありません。
また、チームのメンバーが新たなプロジェクトに参加する際には、私からお客様に「メンバーが関わるので、よろしくお願いします」と一報入れるようにしています。メンバーが少しでも働きやすいようにサポートすることは、些細なことかもしれませんが、大切な部分だと思っています。
将来的には、業務の幅を外装部品から車両全体に広げていきたい。そしてプレイヤーは卒業して、より多くのチームのマネジメントに専念したいと思っています。現状に留まることなく、常に次のステージを見据えて動くことで、自分自身ももっと成長していきたいですね。
