子どものころから、わからないものに対する好奇心が強かったんです。前職の自動車部品工場も、“身近にあって一番分からないもの”がクルマだったから興味をもちました。
工場ではサンルーフの組み立て作業員として働いていましたが、仕事を覚えてくると、部品ではなく自動車を動かしているエンジンや内部の成り立ちの方にどんどん興味が湧いてきて…。エンジニアになって、自動車を動かしている側の開発に携りたい。そう考え、未経験から挑戦できるビーネックステクノロジーズに入りました。
入社3年目の今は、自動車部品メーカーで、エンジン内部のパーツの品質評価を担当しています。エンジンルーム内で使用される部品は、高温や振動、オイルやガソリンなどさまざまな外的刺激にも負けない高い機能性をもっていなくてはいけません。どんな環境でもしっかり耐えられるかをチェックするのが自分の役割なので、責任重大です。
技術進歩がはやい業界なので、毎日のように「これは自動車のどのパーツ!?」という部品が入ってきます。覚えることが多くて大変ですが、新しいもの好きなので新鮮で面白い。「この部品にはこんな機能があるんだ」と少しずつ知識が身に付いていく環境を楽しんでいます。
現在は3次元測定機(立体を3次元的に計測できる測定機)で出たデータをパソコン上で分析していますが、入社当初は、エクセルすらまともに使えませんでした。
パソコン操作は、今の配属先の前にいた別の自動車部品メーカーで、丁寧に教えていただけたから今があります。この機能を使えば業務効率が上がる、といった細かなノウハウを習得できたので、仕事の流れも自分で組み立てられるようになりました。基礎をしっかり学ばせていただいてから、次の職種、職場でチャレンジできる。そんな働き方は、ビーネックステクノロジーズだからできたと思いますね。
2018年には、「品質評価の作業効率を5日間から2日間へと時間短縮した」点を評価され、準MVE賞を受賞しました。以前は、測定機で出た数字を一つひとつ手入力していましたが、データを丸ごと移行して処理できるように業務を改善。結果として残業も減りましたし、新しい部品についてリサーチする時間をしっかり取れるようになりました。
こうした改善に取り組めたのも、前の配属先での学びがあるからだなと実感しています。
業務上、必要な知識は、通信教育やeラーニングを活用してキャッチアップしています。今の仕事で求められる樹皮素材の知識もeラーニングで補えるなど、幅広いメニューがあるんです。今後は、品質管理の資格にも挑戦し、業務の幅を広げていきたいと思っています。
そして、配属先のお客様から「もっとビーネックステクノロジーズのエンジニアに来てほしい」と言っていただけるような信頼される存在になりたい。それが、目に見える自分への評価かなと思っています。
ゆくゆくは、評価担当として設計図を多く見ている経験を活かし、設計分野にも挑戦したいですね。