業界研究 企業研究は、 「絞る」のではなく 「知る」ことから始める
「絞る」のではなく「知る」ことが、業界研究
就活生と話しをしていて、多くの学生が認識を間違っているな、と感じるのが「業界研究」です。
業界研究とは、志望する業界や行きたい企業を取捨選択することではありません。
業界研究の本来の役割は、世の中にある業界の種類や特徴を正しく「知る」ことです。
その上で、興味のある業界に関しては、さらに掘り下げることが業界研究に取り組む正しい姿です。
それでは、ここで理系学生に関する業界マップを見ていきましょう。
ご覧のように、主に「機械」「電子」「化学」「情報」「電気」という学科があります。
学科で見ていくと分かりづらいのですがこれを、例えば自動車業界に置き換えてみると、自動車の電装部品を作っているのは半導体電子部品です。車のタイヤをはじめとした樹脂は材料系、自動運転システムを開発しているのは情報システム系、電気自動車を作っているのは、電気メーカーです。それぞれ違う分野ですが、1つの製品を作っていく流れになっています。
就活生から「勉強や研究テーマに自信はあるが、専攻学科が就職に直結しづらい」「進みたい分野と専攻や研究テーマが異なる」といった声をよく耳にしますが、どの業界でも、原材料~完成品の工程でつながりのある分野を知ることで、やりたい業種や分野と結びつくことが多いのです。
ですから、「自動車業界に行きたいけど、機械系の学科じゃないから」と言って諦める必要はありません。業界を「絞り込む」のではなく、業界を「知る」ことから初めて欲しいのです。
ところで、2020年新卒の就活スケジュールを見ると、短期決戦になることは確実です。
そのため、会社説明会や面接の日時が頻繁にバッティングすることが予想されています。
企業研究についても、業界研究と同じように取捨選択するのではなく、優先順位を明確にすることをすすめています。
これは、優先順位のつけ方の一例ですが、自分が譲れない条件を決めて、志望する企業と照らしあわせて志望企業の優先順位をつけていきます。
優先順位が明確になっていると、例えば、A社とB社の面接の日時がバッティングした場合、予め優先順位を決めておくことで、A社とB社では、自分にとってどちらの企業の優先順位が高いのか、面接を受けなくても本当にいいのか、自分の気持ちを整理することに役立ちます。
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