気負わず楽しく「学ぶ」
ことが、成長の原動力 。
鈴木 竣也 SHUNYA SUZUKI
《プロフィール》
2020年新卒入社。配属先の大手自動車メーカーでは、ハイブリッド車用モータ開発チームに所属。未経験からのスタートながら、入社3年目にしてモータを搭載する際に必要な配線仕様設計の現場責任者に抜擢されるなど、お客様先からの高い信頼を獲得。今後のロールモデルとなりえるものと社内からも評価され、2022年優秀賞を受賞。
私 は、大手自動車メーカーでハイブリッド車用モータを車両に搭載する際に必要な配線仕様の設計を担当しています。モータを車両に搭載するためには、「ワイヤーハーネス」という車にとっての神経や血管のようなものと、それをつなぎ合わせる「コネクタ」が必要です。車両とモータをつなぐ回路を成立させるため、ワイヤーハーネスやコネクタをどのような仕様にすべきかを考え、専用ソフトを使って電流値や抵抗値などを入力し、配線に関わる詳細な仕様書を作ることが私の仕事。この仕様書がなければ 、設計者が組図を描き、開発を進めることができません 。
3年目でメーカー担当者との折衝を行う現場責任者に選ばれた時は「自分に務まるだろうか?」という不安も少しありましたが、今はこの立場を任せてもらえることに、とてもやりがいを感じています。
仕事に対する姿勢としては、「ハイブリッド車の性能をいかに良くしていけるか」を日々真剣に考え、一つひとつの業務に熱量を持って取り組んでいます。「もっとできるんじゃないか」「もっと良くするにはどうしたらいいのか」と、知恵を絞り、深く考えて取り組めることが、エンジニアの醍醐味でもあると思うのです。
私はもともと物事を多角的な視野でとらえ、考える癖があるのですが、その点ではエンジニアという仕事は自分の性格に合っていたのかもしれません。
配属された1年目は、自動車やモータの技術的な知識はまったくなく、自動車やモータの構造の知識、技術仕様書の作成方法などはすべて先輩に教わりました。設計に必要な3DのCADツールを覚え実践レベルまで使えるようになってからは、ぐっと業務の幅が広がり、より「エンジニアって楽しい」と感じるようになりましたね。
2年目からは、本格的に配線仕様設計を担当し、チームメンバーへのCAD教育も行うようになりました。
そして3年目になった現在は、「もっと知りたい」という気持ちが一層強くなっています。たとえば車のモータが小型化や高性能化を果たしていった歴史など、掘り下げれば山ほど学ぶべきことが出てきます。自分が携わっている自動車が数年後に世の中に出ると思うと、今からワクワクしますね。
また職場に「こんなエンジニアになりたい」と思える先輩たちがいることも、自分にとってモチベーションにつながっています。日々経験値や知識量の違いを肌で感じるからこそ、いろいろなことを教わって吸収し、追いつけるよう、これからも学び続けていきたいです。
取材日:2022.10.6