「化学系の研究職」という
夢が叶った場所。
髙橋 咲帆 SAHO TAKAHASHI
《プロフィール》
大学時代は生命化学科を専攻し、入社後大手自動車メーカーで、研究職に従事。バイオ燃料に関する基礎研究や微生物集団のDNA解析を担当。
就職活動でも狭き門の研究職。やりたかった道に進むことができた。
大学は生命化学科を専攻し、将来も研究職を目指していました。しかし就職活動の時に感じたのは、研究職の採用募集は少なく、とても狭き門だということ。周りの友人たちのように別分野の職種も受けてみましたが、やっぱり「研究職に就きたい」という思いを諦めきれずにいたんです。
そんな時、友人が「ここなら話を聞いてくれるよ」と勧めてくれたのが、ビーネックステクノロジーズでした。採用担当者の方には、進路に悩んでいることを素直に相談し、最終的に紹介してもらったのが大手自動車メーカーです。バイオ燃料に関する基礎研究という、まさしく自分のやりたかった「研究職」に就くことができました。
新しい発見の連続、研究職だからこその喜び。
就業先では、微生物集団のDNA解析を担当しています。例えば、森や室内といった環境ごとに、空気中に含まれる微生物の種類や数は異なっていて、それぞれに含まれる微生物が人体にどんな影響を与えているのかを解き明かすのが、私の仕事ですね。
研究職としての喜びは、やっぱり新しい発見をした瞬間。収集したデータから「微生物がなぜ増えたのか/減ったのか」といった要因や傾向を見出すことは簡単ではありません。天候がもたらす温度や湿度、植物の有無などさまざまな条件を検討しながら、微生物への影響について、より詳しく調査しています。
また、最近は新しい業務も始まりました。空気中に含まれている化学物質を調べる装置を使って、植物が発生させる化学物質の種類や人体への影響を探るというものです。私が中心となって進めていく業務なので、こちらも責任を持って成果につなげたいですね。
目標は、「成果+α」の提案をしていくこと。
先輩から「専門職としてお仕事させていただく以上、しっかり成果を出していくのが大事」と仕事に対する姿勢を教わり、私も「今ある仕事をもらえるのは当たり前じゃない。“成果+α”で何か貢献できないか」といった思いを持って取り組んでいます。
例えば「これを調べてください」というシンプルな依頼がきても、頼まれた調査内容を出すだけで終わるのではなく、別のデータと照合して、現場でしか気付けないような自分なりの考察を提案するように心がけています。その結果、依頼元の方から「この考察も合わせて検討してみようと思います」といったコメントが返ってくると、嬉しさとともに手応えを実感できますね。
研究職としての知識やスキルの習得はもちろんのこと、考察力や提案力も磨いて、もっと成長し続けていきたい。この先も、良い意味での緊張感を持って、お客様が求めることに応え続けていけたらと思います。
取材日:2021.11.26