大規模プラントを駆けめぐり、社会インフラを支える。
未経験からひらけた、エンジニアへの道。
相野 颯志 SOUSHI AINO
《プロフィール》
2023年新卒入社、大学は文系。現在は大手企業で、プラント設備の制御用計測機器の保守・メンテナンス業務を担当。
文系出身だからこそ、豊富な学びの機会に魅力を感じた。
大学では経済学を専攻。コロナ禍だったこともあり、特に打ち込んだのは高校時代から続けていたハンバーガーチェーン店でのアルバイトでした。シフト管理や売上予想も加味した仕入れ業務まで任せてもらい、学生ではありましたが貴重な経験を積むことができたと思います。地元の社会人バレーボール部にも参加し、大学では出会えない幅広い年代の人たちと交流することができたのも良い経験となりました。コロナ禍だからこそ、得られたものが多い大学時代だと感じています。
そんな私がエンジニアに興味をもったのは、ITからでした。コロナ禍で授業がオンライン中心となり、パソコンを使う機会が増えたことで、マクロを組めば一発で処理できるし、すごいな面白いなと思ったんです。IT業界は人手不足で未経験者の採用ニーズが高まっていることも知り、自分もITエンジニアに挑戦したいと思い就職活動を始めました。
ビーネックステクノロジーズへの入社の決め手は、理系も文系も積極採用していることに加え、eラーニングなどサポート体制が充実している点も心強く「ここなら文系出身の自分でもエンジニアとしてスタートを切れそうだ」と感じたから。東証プライム上場企業グループという安定感も、入社を決めた大きな理由でしたね。
社会インフラを支える、やりがいと責任ある仕事に出会えた。
入社後は、社会インフラを支える大規模なプラントに欠かせない制御用計測機器の保守・メンテナンスを担当しています。具体的には圧力計や電磁流量計、PH計など、施設の安定稼働に欠かせない制御用計測機器が対象です。日々浄水場や発電所、石油精製プラントやガス製造プラントなどの現場に出向くので出張も多いですね。毎日の業務は、工具や測定器など作業に必要な道具を準備することから始まり、現場に入ったらお客様と打ち合わせをして、チームのメンバーと協力しながら手順に沿って点検を実施。そして作業が完了したら作業報告書を作成するまでが、基本的な流れです。
やりがいを感じるのは、例えば浄水場で作業をしている時に「たくさんの人が使う水道水の安全と安定供給が自分の手にかかっているんだな」と気付いたとき。人々の生活の当たり前や日常を支える縁の下の力持ち的な役割を担っていると思うと、大きな責任も感じますね。
今の配属先は自宅から30分の場所なので、働きやすいポイントの1つでもあります。入社してすぐはプラントも計測機器も工具1つにしても、すべてがはじめての世界で不安も確かにありましたが、「まずはやってみよう」「やるからには成果を出そう」の精神で取り組んできました。正直今では、1日デスクワークの仕事よりも、「いろいろな工場に出向き、多くの人に接しながら活動的に働くこのスタイルが自分に合っている」と感じています。また、初めてのことばかりだからこそ前向きに取り組めば、やりがいや面白さは見つかる、そう実感しています。
前向きに挑めば、成長のチャンスは無限にある。
実際業務に就いて苦労したのは、計器の種類があまりに多いので、覚えても覚えても追いつかないということ。工具の扱いも慣れなくて計器の扱いにも四苦八苦でしたね。そんな中で心掛けてきたのは、積極的に学ぶ姿勢をもち続けることです。まずはやってみて覚えようと、就業先が提供する学習用動画を何度も見返し、社内にある計器を使って練習を重ました。また現場では先輩の仕事の仕方を学びたかったので、事前に計器の基本的な知識を頭に叩きこんでおくなど、予習も欠かしませんでしたね。
また、私が所属するチームには、40代から70代を中心に8名の幅広い年代のエンジニアがいます。そこで意識しているのは、相手の年齢に関わらず積極的に話すこと。話しやすい関係性のほうが現場の雰囲気も良くなるし、わからないことを聞きやすく、教えてもらえる機会も増えるので、知識やスキルの向上にもつながります。何より、先輩方が親身になって教えてくださるからこそ、「ここまで教えてくれるからには絶対にできるようになりたい」と、もっと頑張れるんですよ。
配属から1年半が経った今では、扱える計器の幅が広がり、道具の準備から点検まで1人で任されることも増えてきて、自分の成長を感じています。今後は作業だけでなく、お客様対応など新しい領域も覚えて、できることを広げていきたい。70代のベテランの先輩が「お客様ごとで計器の仕様が異なり、自社の製品だけではないので、100年かけてもすべての計器を覚えることはできない。だからこそ学び続けることが大切」と話すほど、学ぶべきことは山のようにあります。だからこそ、一つひとつの計器に熱量をもって向き合い、自分の知識やスキルの幅を広げて、エンジニアとして成長し続けていきたいです。
取材日:2024.8.20