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  • 2025/04/15

品質管理への転職は未経験でもできる?役立つスキルや資格をご紹介

品質管理とは、製品やサービスの品質を保つために検査や管理を行う仕事です。安定した需要があり、高収入を目指せる職種として注目されています。しかし、「未経験でも挑戦できる?」「どんなスキルや資格が必要?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、品質管理の具体的な仕事内容や平均年収に加え、未経験から転職を成功させるために役立つスキルや資格を詳しく解説。また、面接で使える志望動機や自己PRの例文も紹介するので、品質管理への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

【目次】

  • 品質管理とは?
  • 品質管理と品質保証の違いは?
  • 品質管理の仕事内容とは?気になる平均年収も紹介
  • 品質管理への転職で役立つ3つのスキルとは?
  • 品質管理への転職を有利にするおすすめの資格
  • 面接では自己PRも重要!説得力を高める3つのポイント

品質管理とは?

品質管理とは、製品を製造する際のチェック業務のことです。不良品の発生を防ぐために、原因分析や製造プロセスの見直しを行うのが主な役割になります。
品質管理は、未経験からでも挑戦しやすい仕事ですが、基本的な知識やスキルはしっかりと覚えることが必要です。

品質管理では、以下の「QC7つ道具」という分析ツールを使用します。

  • パレート図:問題の発生頻度を視覚化したグラフ
  • 特性要因図:結果と原因の関係を整理する図
  • 管理図・グラフ:変化や比較を示すための図表
  • チェックシート:データの偏りを見つけるための表
  • 散布図:2つのデータの関係性を分析する図
  • 層別:データを分類し、傾向を分析する手法
  • ヒストグラム:データの分布を示す棒グラフ

これらの分析ツールを活用することで、日本製品は世界トップクラスの品質を維持し続けています。

品質管理と品質保証の違いは?

品質管理エンジニアと品質保証エンジニアの違いは以下のとおりです。

品質管理エンジニア品質保証エンジニア
目的製品やサービスの品質を維持・改善する顧客の期待に応える品質を保証する
対応範囲製造工程のみ製品の企画からアフターサポートまで
タイミング主に製造中設計から顧客サービスまで
性質問題対応と再発防止問題の未然防止と長期的な品質向上
焦点不良品の発見と取り除き品質を保つ仕組みづくりと維持
規格との関係ISO 9001の一部を担当ISO 9001全体に関わる

品質管理とよく似た言葉に「品質保証」がありますが2つの違いを解説します。

品質管理エンジニアは、主に製造工程に焦点を当てて、製品の品質を一定に保つことを目的としています。一方で、品質保証エンジニアは、製品の企画段階から関わり、設計・製造・出荷後のアフターサポートまでの広範囲の品質を保証するのが特徴です。

品質管理が主に製造プロセスを対象とするのに対し、品質保証は設計・製造・出荷・販売など、複数の部門にわたるチェック体制を整えているのが特徴です。

品質管理の仕事内容とは?気になる平均年収も紹介 

品質管理の仕事ってどんなことをするの?年収はどのくらい?
そんな疑問を持つ方のために、品質管理職の具体的な業務内容と、気になる平均年収についてわかりやすく解説します。

品質管理は、製造・販売する企業にとって、必要不可欠な仕事であることがわかりました。では実際に、未経験から品質管理への転職は可能なのでしょうか。仕事内容や年収例と合わせて、さらに詳しく見ていきましょう。

品質管理は、QC7つ道具などの分析ツールを使用し、製品のチェックを行う仕事であると紹介しましたが、さらに具体的に言うと、市場調査を基に顧客のニーズを把握し、それをもとに製造計画を立て、製造プロセスや品質の維持を管理します。

製造計画は製造過程だけでなく、他の部門とも連携して行います。人事や営業などと協力し、適切な人員配置や設備、包装、物流体制を整えます。製造中は、スケジュール通りに進行しているか、品質が保たれているかを確認し、不良品が発生した場合は、他部門とともに原因を特定し、計画を修正して実行します。

品質管理の年収例は?

品質管理の年収例は以下の通りです。

年齢年収例内訳
26歳389万円月給26万円+残業手当+賞与年2回
37歳582万円月給38万円+残業手当+賞与年2回
49歳703万円月給46万円+残業手当+賞与年2回

※ビーネックステクノロジーズの年収例です。
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。

品質管理エンジニアは、経験年数やスキルによって年収が上がる傾向にあります。
ただし、業界や職種、保有スキルスキルや資格によっては、年収が大きくアップするケースもあるので、事前に確認しておきましょう。

未経験でも品質管理に転職できる?

品質管理の仕事は、未経験者でも転職できる可能性が高い職種です。理工系出身であればより有利ですが、文系出身者でも品質管理に関する資格やスキルを取得しておくことで転職することは可能です。

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品質管理への転職で役立つ3つのスキルとは?

品質管理の転職は未経験でも可能ですが、スキルや資格があることで、より有利に転職できることがわかりました。具体的には、次のようなスキルがあると有利です。

  • ISOの知識
  • データ分析スキル
  • リスクマネジメントスキル

ISOの知識

ISOとは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定める国際規格です。組織全体の品質管理をするには、経営改善や企業の発展にもつながるISOの遵守が欠かせません。

特に、品質管理の分野では、トラブルを未然に防ぎ、顧客満足度の高い製品を提供することを目的とするISO9001が重要な規格として知られています。そのため、品質管理エンジニアは、ISO9001に基づいてマニュアルの作成や製品の検査基準の制定、品質改善などに取り組まなければなりません。

また、自動車業界ではIATF16949も重要な規格です。国内製品だけでなく海外製品にも適用されるため、グローバルな視点での品質管理が求められるでしょう。

データ分析スキル

分析力は、トラブルが発生した際、原因を究明し、再発を防ぐために必要なスキルです。また、品質評価においても、さまざまなデータを適切に分析・管理する能力が求められます。

分析の際に活用されるのは、パレート図や特性要因図、管理図などのQC7つ道具と呼ばれるツールです。ツールを活用して可視化されたデータから問題点を洗い出し、改善策を提案します。データに基づいた意思決定や改善提案ができる分析力は、さまざまな職種でも強みとなるでしょう。

リスクマネジメントスキル

リスクマネジメントスキルは、製品やサービスのトラブルを未然に防ぐために欠かせないスキルです。そのため、リスクを事前に特定し、適切な対策を考える能力が求められます。

また、万が一トラブルが発生した場合は、冷静に素早く対応できる知識も重要です。幅広い職種で重宝されるスキルなので、身に付けておけば、キャリアの幅を広げることもできるでしょう。

品質管理への転職を有利にするおすすめの資格

未経験でも、転職を有利に働かせてくれるのが「資格の取得」。品質管理の転職を成功させるためには、次のような資格の取得がおすすめです。

  • 品質管理検定(QC検定)
  • 統計検定
  • 品質マネジメントシステム審査員

それぞれ詳しく見ていきましょう。

品質管理検定(QC検定)

QC検定は、日本規格協会グループ(JSA GROUP)が実施する品質管理に関する検定で、1級から4級までのレベルがあります。初心者から実務経験者まで、自分の知識を確認するために利用できます。特に1級の取得は、「品質管理に精通している証明」として、転職時に大きな強みとなる資格です。未経験の方は、まず4級から挑戦することをおすすめします。

統計検定

品質管理では、QC7つ道具などの分析ツールを使用するため、統計に関する知識が不可欠です。統計検定は、統計に関する知識や分析能力を証明するための資格で、取得すると転職時に大きなアドバンテージとなります。統計検定は1級から4級まであり、1級の取得は「統計に関する高度な専門知識や分析力がある」と証明でき、転職の際に非常に有利に働きます。

品質マネジメントシステム審査員

「品質マネジメントシステム審査員」は、品質、環境、食品、情報、自動車産業の5つの分野に関する審査スキルを問う資格です。受験資格は高卒で5年、準学士以上で4年の実務経験が必要で、そのうち2年間は品質分野の経験が求められます。さらに、ISO9001に基づく40時間の審査教育を受けた後、立ち会い審査を通じてスキルを向上させます。未経験でも品質分野に携わったことがある方には、積極的に取得を目指したい資格です。

面接では自己PRも重要!説得力を高める3つのポイント

転職活動において、面接では志望動機と並んで「自己PR」も大きな鍵となります。履歴書では伝えきれないあなたの強みをしっかりアピールすることが、内定への近道になるでしょう。ここでは、品質管理職の自己PRで特に効果的な3つのアプローチをご紹介します。

1.コミュニケーション力が高いことをアピールする

品質管理の現場では、製造部門だけでなく、出荷や販売など他部署との連携も欠かせません。そのため、関係者と円滑にやり取りを行える「コミュニケーション力」が重要になります。

「相手の意図を理解し、自分の考えをわかりやすく伝えられる」など、過去の職場での具体的なエピソードを交えて話せると、より説得力のある自己PRになります。

2. 問題解決やトラブル対応の経験を伝える

品質管理では、データを分析し、問題点を洗い出して改善策を実行する場面も多々あります。そのため、過去にトラブルを乗り越えた経験や、課題解決に取り組んだエピソードは、大きなアピールポイントになります。

「どんな課題があったのか」「どのように対処し、成果を出したのか」を具体的に伝えることで、あなたの対応力や実行力をしっかりと伝えられるでしょう。

3. データ分析力をアピールする

品質管理の仕事では、収集したデータをもとに問題点を洗い出し、改善につなげる「データ分析力」が重要なスキルの1つです。
これまでの業務で、数値やデータを扱っていた経験があれば、ぜひ具体的にアピールしましょう。

たとえば…

  • エクセルや専用ツールを使った数値管理やレポート作成
  • KPIや品質指標の分析経験
  • トラブルや異常値に対する原因究明のプロセス
  • データから改善案を導き出し、実際に行動へつなげた経験

このようなスキルは、品質管理の現場でも即戦力として活かすことができます。たとえ異業種であっても、分析を通じて課題を発見・解決してきた経験があるなら、大きな強みとして伝えられるでしょう。

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品質管理エンジニアは、製造工程を監視し、一定の品質を保てるように作業の効率化や統一化を目指す仕事です。また、トラブルを未然に防ぐのも重要な役割であるため、リスクマネジメントスキルや観察力、分析力などが欠かせません。

そのため、転職の際には経験年数やスキルが重要視される傾向にありますが、同じ業界の経験や知識をアピールできれば、未経験でも採用される可能性はあるでしょう。

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