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- 2025/03/25
CADオペレーターの仕事内容は?必要なスキルや年収例、おすすめの資格について紹介

「CADオペレーターの仕事内容は?」「どんなスキルが求められる?」「将来性は?」そんなお悩みを感じてはいませんか。
CADオペレーターとは、設計者が作成したラフ図をCADソフトを使って詳細な設計図に仕上げる仕事です。製造業のなかでもデスクワークが多いことから、年齢や性別に関わらず長期的にキャリアを築きやすいでしょう。
この記事では、CADオペレーターの仕事内容や求められるスキル・働くメリットについて解説します。
未経験からCADオペレーターへの転職を考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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CADオペレーターの仕事内容
CADオペレーターの主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 設計図の作成
- 図面の修正・調整
- 製図データの管理
仕事内容を理解することで、CADオペレーターに転職した際のミスマッチを防げるでしょう。
1.設計図の作成
設計者やデザイナーが作成したラフ図を基に、CADソフトを使用して詳細な設計図を作成するのが仕事の1つです。製品の製造現場で直接活用されるため、手書きのラフ図をCADでトレースしながら、設計意図を正確に反映させる必要があります。
誤った寸法や情報が含まれると、製造工程全体に影響を及ぼす恐れがあるので、小さなミスにも注意しなければなりません。長時間にわたる細かい作業が求められるので、高い集中力と忍耐力が重要です。
2.図面の修正・調整
設計図は初期段階では完璧ではないので、微調整や修正を繰り返して近づけていく必要があります。製造業では、部品の仕様変更や生産効率の向上のため、設計図を複数回見直すことが一般的です。
また、1つの変更が全体に影響を及ぼし、図面全体の修正が必要になる可能性もあることから、正確性も欠かせません。そのため、細心の注意を払いながら修正を重ねることで、設計の本質を理解できるようになるでしょう。
3.製図データの管理
CADで作成した図面データは、パソコンやクラウド上に保存し、適切に管理しなければなりません。万が一、製図データを紛失・破損してしまうと、製造過程やプロジェクト全体に深刻な影響を与える可能性があります。
そのため、データを安全に保管しつつ、必要に応じて複数の関係者が閲覧・共有できる環境を整えるのが重要です。製図データを管理する際には、一般的な事務スキルも必要になるため、身に付けておきましょう。
CADオペレーターに向いている人の特徴
CADオペレーターに向いている人の特徴は、以下の7つです。
- ものづくりが好きな人
- 細かい作業が好きな人
- 空間認識能力が高い人
- 集中力の高い人
- デジタルツールの操作が得意な人
- スケジュール管理が得意な人
- コミュニケーションスキルの高い人
1つでも当てはまる特徴があれば、未経験でもCADオペレーターとして活躍できる可能性が高いといえるでしょう。以下の記事では、CADオペレーターに向いている人の特徴について詳しく紹介しています。
関連記事:CADオペレーターに向いている人の7つの特徴!未経験から転職するコツも紹介
CADオペレーターの将来性
CADオペレーターの仕事のなかでも、単純な図面作成はAIに代替される可能性がありますが、完全に人の手が不要になるわけではありません。
AIでは、設計者の意図を完全に読み取ることが難しいため、今後は設計者の意図を正確に理解し、図面に反映する能力が求められます。また、設計者と現場をつなぐコミュニケーション能力も、AIでは代替が難しいでしょう。
未経験者でも、設計者の意図を汲み取るスキルやコミュニケーション能力を磨いていけば、将来的な活躍が期待できます。
CADオペレーターに求められる3つのスキル

CADオペレーターに求められるスキルは、以下の3つです。
- CADを扱うスキル
- 設計に関する知識
- 業界に関する知識
CADオペレーターとしてのキャリアを築いていくためにも、一つひとつのスキルを確実に身に付けておきましょう。
1.CADを扱うスキル
CADオペレーターが、精度の高い設計図を作成するためには、CADソフトを扱うスキルは欠かせません。CADソフトの操作スキルは、就業先の企業で学ぶのが一般的ですが、参考書や動画・専門スクールを利用して独自に学ぶことも可能です。
未経験者の場合は、般社団法人コンピュータ教育振興協会が提供するCAD利用技術者資格を取得することで、技術や知識をアピールできます。
主に使用されるCADソフトは、以下のとおりです。
CADの種類 | 内容 |
---|---|
CATIA V5 | 航空宇宙、自動車、機械業界、造船などで広く使用される高度な3次元CADソフトウェア |
NX | 自動車、精密機器、家電をはじめ幅広い分野で利用される統合型CAD/CAM/CAEソフトウェア |
AutoCAD | 機械設計、建築設計など広く利用される2次元および3次元CADソフトウェア |
SolidWorks | 統合設計、解析、データ管理機能を備えている機械設計向けの3次元CADソフトウェア |
Creo | 製品設計、シミュレーション、製造などに利用でき、さまざまな産業で使用される3次元CADソフトウェア |
実務経験を重ねることで、強度解析や応力解析などの高度な機能も使いこなせるようになります。
2.設計に関する知識
設計の基本知識を身に付けることは、CADオペレーターとして成長するための第一歩です。設計者の意図を正しく理解できれば、精度の高い図面を作成し、作業効率も向上できます。
特に、JIS規格に基づく製図ルールの理解は重要です。設計者や現場の技術者と円滑に情報を共有し、ミスや手戻りを防ぐためにも知識を身に付けましょう。
また、3次元設計では、線だけでなく面や立体を意識する力が必要です。「どの方向から見ても形状が正しいか」「構造的に問題がないか」など意識できると良いでしょう。
3.業界に関する知識
CADオペレーターとして活躍するには、自動車・航空機・半導体などの業界ごとの基礎知識が欠かせません。なぜなら、業界特有の設計基準や専門用語を理解していないと、設計者の意図を正しく読み取ることが難しくなるからです。
例えば、自動車業界では「公差」や「強度計算」が重視され、半導体業界では「クリーンルーム基準」や「配線設計」などの知識が求められます。未経験者でも、業界の入門書を読んだり、関連する資格を調べたりすることで、基本的な知識を身に付けましょう。
CADオペレーターとして働く4つのメリット

CADオペレーターとして働くメリットは、以下の4つです。
- 自分の手掛けた製品が世の中で使われる
- 手に職を付けられる
- 年齢や性別に関係なく働ける
- チームで仕事に取り組める
メリットを知ることで、未経験者でも前向きにCADオペレーターの仕事に挑戦できるでしょう。
1.自分の手掛けた製品が世の中で使われる
CADオペレーターとして働くメリットの1つは、自分が手掛けた設計図が実際の製品として形になり、世の中で使われる瞬間を目にできることです。
自動車や家電製品など、日常生活に欠かせないものに携われば、自分の仕事が多くの人々の役に立っていると実感できるでしょう。また、業界によっては社会全体に貢献する製品の製造にも携わることも可能です。
未経験者でもやりがいを感じられる仕事に挑戦することで、自分のスキルを磨きながら社会的な意義を実感できます。
2.手に職を付けられる
CADオペレーターは専門性の高い仕事であるため、「手に職」を付けられます。そのため、出産や育児・介護などで一時的に仕事を離れても、スキルを持っていれば復帰しやすいのがメリットです。
また、企業によっては在宅勤務の調整が可能な場合もあるので、ワークライフバランスも取りやすいでしょう。特に、3DCADのスキルは、製造業界全般で幅広く需要があるため、さまざまな分野での活躍が期待できます。
3.年齢や性別に関係なく働ける
デスクワークが中心で力仕事が少ないCADオペレーターは、性別や年齢を問わずチャレンジしやすい職種です。経験が重視される傾向にあるため、長期的に活躍できるでしょう。
また、実務経験を積むことでスキルが磨かれるので、より難易度の高い業務に挑戦することも可能です。
4.チームで仕事に取り組める
CADオペレーターの仕事は、設計図作成を通じてプロジェクトの設計過程を支えるため、関係者との連携が欠かせません。設計者や現場作業者など、異なる立場の人々と協力しながらプロジェクトを進めることで、自分の図面が完成品へとつながっていく実感を得られるでしょう。
また、苦労を共有したり、疑問点を気軽に質問をできたりするのもメリットの1つです。チームで作業する環境であれば、未経験者でも安心して学びながら成長できます。
未経験からCADオペレーターを目指すならエンジニアに強い転職サイトがおすすめ
未経験からCADオペレーターを目指すなら、エンジニアに強い転職サイトの利用がおすすめです。一般的な求人サイトでは、CADオペレーターのような専門職の求人が少なく、希望する条件の企業が見つけにくいでしょう。
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ビーネックステクノロジーズなら、各種基礎研修でものづくりを基礎から学べる
ビーネックステクノロジーズでは、未経験者向けにさまざまな研修プログラムを用意しています。基礎知識やスキルを身に付けたうえで、仕事を始められるので未経験者でも安心です。
研修 | 主な内容 |
---|---|
機電研修 | ・10日間でものづくりの基礎が学べる ・機械加工の基礎、材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど ・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎 ・電気配線方法、結線、電圧測定器による計測など電気基礎 |
キャリアブラッシュ研修 | ・キャリアデザインを目的としたWeb研修 ・半年後の自分の姿をイメージしながら、新たな目標設定や学習計画を立てる |
キャリアデザインを目的としたWeb研修やエンジニア同士の勉強会も開催されているので、継続的にスキルアップに挑戦できるでしょう。
▽学習・研修制度の詳細はこちら
CADオペレーターの年収例
ビーネックステクノロジーズのCADオペレーターの年収例は、以下のとおりです。
年齢 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
29歳 | 418万円 | 月給30万円+残業手当+賞与年2回 |
43歳 | 663万円 | 月給49万円+残業手当+賞与年2回 |
49歳 | 810万円 | 月給60万円+残業手当+賞与年2回 |
※ビーネックステクノロジーズの年収例です。
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
年収例はあくまでも一例であるため、具体的な年収が知りたい場合は、実際の求人を確認してみてください。
CADオペレーターの仕事におすすめの資格
CADオペレーターの仕事におすすめの資格は、以下のとおりです。
- CAD利用技術者試験
- 機械・プラント製図技能士
未経験者でも資格があることで、客観的にスキルや知識をアピールできるでしょう。
1.CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催している、設計や製図業務に必要なCADスキルを証明する民間資格です。
2次元CAD利用技術者試験と3次元CAD利用技術者試験の2種類に分かれており、基本的な操作スキルや、設計図の読み取り能力・正確な図面作成技術が求められます。
種類 | 対象者 | 試験内容 | |
2次元CAD利用技術者試験 (1級・2級・基礎) | 1級 | 2級または1級有資格者 | 公式ガイドブックに準拠 ※機械/建築/トレースから分野を選択 ・CAD/製図/平面図などに関する基礎知識 ・実技試験 |
2級 | 不問 | 公式ガイドブックに準拠 ・CAD/製図/平面図などに関する基礎知識 | |
基礎 | 不問 | 公式ガイドブックに準拠 ・CAD/製図/図形などに関する基礎知識 | |
3次元CAD利用技術者試験 (1級・準1級・2級) | 1級 | 準1級・2級有資格者 | 公式ガイドブックに準拠 ・CAD操作/二次元図面からの作図 ・モデリング作成 |
準1級 | 2級有資格者 | 公式ガイドブックに準拠 ・CAD操作/二次元図面からの作図 | |
2級 | 不問 | 公式ガイドブックに準拠 ・CAD/モデリング/ネットワークなどに関する基礎知識 |
※参照:CAD利用技術者試験
2.機械・プラント製図技能士
機械・プラント製図技能士は、製図スキルだけでなく、機械や設計に関する高度な知識が求められる国家資格です。学科試験と実技試験のどちらか一方に合格すれば、次回は不合格だった方のみ再受験可能なため、段階的に取得を目指せます。
未経験者でも3級から始めることで、着実にスキルアップを図れるでしょう。
等級 | 受験資格 | 試験内容 |
---|---|---|
1級 | 実務経験7年以上 または2級合格後2年以上 または3級合格後4年以上 ※学歴により年数短縮あり | 学科試験:50問(1時間40分) 真偽式と多肢択一式 実技試験:5時間 |
2級 | 実務経験2年以上 または3級合格者 ※学歴により実務経験不要の場合あり | 学科試験:50問(1時間40分) 真偽式と多肢択一式 実技試験:4時間 |
3級 | 実務経験不要 誰でも受験可能 | 学科試験:30問(30分) 真偽式のみ 実技試験:3時間 |
※参照:中央職業能力開発協会「技能検定のご案内」
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CADオペレーターは、CADソフトを使った設計図の作成や図面の修正・製図データの管理をする仕事です。そのため、CADソフトを扱うスキルだけでなく、設計に関する基礎知識や一般的な事務スキルも求められます。
CAD利用技術者試験のような資格を取得することで、未経験者でもスキルをアピールしやすいでしょう。
ビーネックステクノロジーズなら、2,000種以上の研修講座と200種以上の資格取得サポートをしているため、継続的なスキルアップが可能です。
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