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- 2024/12/24
設計職のキャリアプランとは?未経験から転職した人の声や求められる4つのスキルも解説

「設計職ではどんなキャリアを描ける?」「未経験から設計職に就いた人はどのようなキャリアを歩んでいるの?」「理想のキャリアを描くポイントは?」そんなお悩みを感じてはいませんか。
未経験から設計職に挑戦する場合、入社から数年は1人で設計業務を担えるようなスキルの習得を目指します。最終的なキャリアとしては、スキルを極めたスペシャリストやマネジメントを担うゼネラリストにわかれるのが一般的です。
この記事では、設計職の主なキャリアプランや理想のキャリアを描くポイント、求められるスキルについて解説します。未経験から設計職への転職を考えている人は、ぜひこの記事を参考に、希望する企業にエントリーしてみてください。
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設計職とは?
設計職は、以下のように担当する領域によって職種が異なります。
種類 | 主な役割 | 設計対象 |
---|---|---|
機械設計 | ・製品の基本構造の設計 ・物理的な構造と機構が中心 | ・構造部品 ・モータ ・ギア |
回路設計 | ・製品の電気的な動作の設計 ・電気信号の制御が中心 | ・基板 ・アナログ回路 ・デジタル回路 |
構造設計 | ・動きのない部分(静的部分)の設計 ・機構設計と連携し、製品の完成度を高める | ・筐体 ・フレーム ・支持部材 |
機構設計 | ・動きのある部分(可動部)の設計 ・構造設計と連携し、製品の完成度を高める | ・モータ ・ギア ・可動部品 |
半導体設計 | ・電子機器の中核となるICチップの設計 ・微細な電子回路の集積が中心 | ・メモリ ・CPU |
設計職は、それぞれの職種が連携し合いながら、1つの製品を作り上げていく仕事です。
設計職の主なキャリアプラン
設計職のキャリアプランは、主にスペシャリストとゼネラリストの2つです。
- スペシャリスト:技術力や知識を極めた設計者として業務を行う
- ゼネラリスト:さまざまな経験と幅広い知識を持ち、チームのマネジメントを行う
入社後数年は技術習得が中心となりますが、その後のキャリアは適性や興味によって自身の理想を目指しましょう。
設計職のキャリアパスイメージ
設計職の一般的なキャリアパスイメージは以下のとおりです。
- 入社1〜2年目:設計の基礎知識・CADスキルを身に付け、設計補助を担当
- 入社3〜5年目:設計スキルを身に付け、ひとり立ちを目指す
- 入社5年目以降:リーダーとしてチームをまとめる
- スペシャリストを目指す
- ゼネラリストを目指す
最終的なキャリアとしては、スペシャリストかゼネラリストにわかれるのが一般的です。
※上記は一般的なキャリアパスイメージであり、ビーネックステクノロジーズで必ず目指せるキャリアパスという訳ではありません。
入社1年目~2年目:設計の基礎知識・CADスキルを身に付け、設計補助を担当
入社1〜2年目は、主に設計の基本原理や業界特有の専門用語・規格などの基礎知識を学ぶ時期です。3DCADのような設計ツールの操作スキルを磨き、実践レベルまで引き上げる必要があります。
また、先輩社員の指導のもと、設計補助業務を通じて、設計プロセスを学ぶのも重要です。キャリアの土台となる知識とスキルを着実に身に付けられるように、しっかりと基礎を固めましょう。
入社3〜5年目:設計スキルを身に付け、ひとり立ちを目指す
入社3〜5年目は、先輩社員から指導を受けながら、設計の基本的な知識とスキルを身に付ける時期です。単独で設計業務を遂行し、プロジェクトの一部を担える一人前のエンジニアを目指します。
基礎的な技術を習得するには、日々の業務で指示された作業を、一つひとつ確実にこなすのが重要です。後輩の指導ができるレベルまで成長できるような設計スキルを身に付けましょう。
入社5年目以降:リーダーとしてチームをまとめる
入社5年目以降は、設計スキルの基礎を習得し、責任ある立場へとステップアップする時期です。プロジェクトのリーダーとして、スケジュール管理や品質管理を担当します。
技術面では、自らの判断で業務を進められる業務が増え、後輩の育成にも携わるようになるでしょう。設計業務に加えて、チーム全体の進捗管理や品質確保といった管理業務が増えるため、周囲への心配りや円滑なコミュニケーションスキルが求められます。
スペシャリストを目指す
スペシャリストとは、設計者としての技術力や知識を極めた専門家のことです。設計技術を極めたい人は、基礎的なスキルを身に付けたうえで、スペシャリストを目指します。
設計技術を極めるには、高度な設計スキルを磨きながら、生産技術や品質管理・電気系の知識なども習得しなければなりません。 しかし、得意分野に集中できるため、一つの分野に長時間打ち込める人や、学習意欲の高い人におすすめのキャリアです。
専門性を極めることによって転職市場での価値も高まるので、年収アップも期待できます。
ゼネラリストを目指す
ゼネラリストとは、さまざまな経験と幅広い知識を兼ね備えた人材のことです。幅広い知識とさまざまな経験を活かしてチームのマネジメントを担っていきたい人は、ゼネラリストを目指します。
一方で、設計の専門知識だけでなく、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルも身に付けなければなりません。人とのコミュニケーションを得意とし、冷静な判断力を持ち、複数の業務を同時にこなせる人におすすめのキャリアです。
未経験から設計職でキャリアを築いている人の声

未経験から設計職でキャリアを築いている4人の声を紹介します。
- 文系から、防衛用ジェットエンジンの設計エンジニアへ。日々成長を実感しています。
- 自ら挑戦することでひらけた設計エンジニアとしてのキャリア。
- デザイナーから半導体の設計・評価エンジニアへ。家庭と仕事、どちらの時間も大切にしたい。
- 気負わず楽しく「学ぶ」ことが、成長の原動力。
実際に未経験から設計職に挑戦している人の声を聞くことで、キャリアの描き方をイメージしやすくなるでしょう。
文系から、防衛用ジェットエンジンの設計エンジニアへ。日々成長を実感しています。
朝日さんは、文系出身ながら、防衛用ジェットエンジンの設計エンジニアとして活躍しています。大学では情報処理・プログラミングを学び、当初はIT企業を志望していましたが、ビーネックステクノロジーズとの出会いから、機械設計の道を選択しました。
現在は大手重工メーカーで、ジェットエンジンのGA(General Arrangement)作成を担当しています。アルバイトでの接客経験で培った、目的の明確化や意図を読み取るコミュニケーション力が、チームメンバーや他部署との連携に活きているそうです。
スペシャリストを目指して、一つひとつ知識を蓄積し、成長を続けています。
詳しいインタビュー内容は以下の記事からご覧ください。
文系から、防衛用ジェットエンジンの設計エンジニアへ。日々成長を実感しています。
自ら挑戦することでひらけた設計エンジニアとしてのキャリア。
髙橋さんは、幼少期からロボットやものづくりに興味をもったことで、大学ではロボティクス学科に入学し、現在では大手自動車メーカーで設計の現場責任者を務めています。
入社後は、充電器設計補助からキャリアをスタートさせ、設計や法規確認・図面チェックなどを担当しました。入社時はクルマに詳しくありませんでしたが、「わからないことは自ら聞く」という自発的な姿勢が重要だと気付き、先輩に積極的に質問し知識を深めてきたそうです。
現在では、新しい車種にも積極的に挑戦し、自分が携わった車両が街中を走る姿を見かけることにやりがいを感じています。
詳しいインタビュー内容は以下の記事からご覧ください。
自ら挑戦することでひらけた設計エンジニアとしてのキャリア。
デザイナーから半導体の設計・評価エンジニアへ。家庭と仕事、どちらの時間も大切にしたい。
二村さんは、工業製品のプロダクトデザインを学び、広告デザイン会社を経て、製品の「中身」を知りたいという想いから半導体設計・評価エンジニアとして活躍しています。
未経験からアナログICの評価業務をスタートし、知識欲と積極的な姿勢で5年目にはチームリーダーに就任しました。現在はデザイン知識も活かし、半導体のレイアウト設計と評価業務を担当しています。
育児と両立させるために、先輩の効率的な仕事術を参考に、時短勤務でも成果を出せるような工夫をしているそうです。「やってみないとわからない」と、家庭と仕事の両立を大切にしながら、エンジニアとしての世界を広げています。
詳しいインタビュー内容は以下の記事からご覧ください。
デザイナーから半導体の設計・評価エンジニアへ。家庭と仕事、どちらの時間も大切にしたい。
気負わず楽しく「学ぶ」ことが、成長の原動力。
鈴木さんは、大手自動車メーカーでハイブリッド車用モーターの配線仕様設計を担当し、入社3年目にして現場責任者に抜擢されました。未経験から入社し、業務の幅を広げ、2022年には優秀賞も受賞しています。
主な業務は、モーターを車両に搭載するためのワイヤーハーネスとコネクタの仕様設計です。現在では、「ハイブリッド車の性能向上」を意識し、多角的な視点で業務に取り組んでいます。
「こんなエンジニアになりたい」と思える先輩の存在が、さらなる成長の原動力となっているそうです。
詳しいインタビュー内容は以下の記事からご覧ください。
気負わず楽しく「学ぶ」ことが、成長の原動力。
理想のキャリアを描くためのポイント
未経験者が理想のキャリアを描くためのポイントは、以下の3つです。
1.理想のキャリアプランを明確にする
2.今までの経験やスキルを棚卸する
3.キャリアアップに必要なスキルを身に付ける
ポイントを押さえることで、理想とする設計職のキャリアを実現しやすくなるでしょう。
1.理想のキャリアプランを明確にする
未経験から設計職の転職を成功させるには、10年後・20年後にどのようなキャリアを描きたいかを明確にするのが重要です。スペシャリストとしての専門性を極めるのか、ゼネラリストとしてマネジメントを担うのか、希望や適性を見極めておきましょう。
また、難しいプロジェクトの達成や部下の成長など、やりがいを感じる場面を考えておくのもおすすめです。目標とする年収や希望する勤務地・目指すポジションなど、待遇面についても具体的なイメージを持つことで、より実現性の高いキャリアプランを描けます。
2.今までの経験やスキルを棚卸する
キャリアプランを明確にする際には、自分の経験とスキルを詳細に棚卸しするのが重要です。業務内容を具体的に書き出し、自分の強みとなる分野や習得したスキルを明確にしましょう。
強みやスキルを明確にすることで、今後のキャリアの方向性を考えやすくなります。また、理想とするキャリアに不足している経験やスキルも具体化できるので、実践的なキャリアプランを立てられるでしょう。
3.キャリアアップに必要なスキルを身に付ける
理想のキャリアを実現するには、目標に応じた計画的なスキルアップが欠かせません。そのため、キャリアプランに基づいて以下のようにスキルの視覚化するのがおすすめです。
キャリアプラン | 必要なスキル |
---|---|
スペシャリスト | ・専門性の向上 ・品質・性能・コスト面での具体的な成果 |
ゼネラリスト | ・効果的なコミュニケーション能力 ・管理能力の向上 |
また、業界の動向を見据えて、将来必要となる知識や技術を先取りして学ぶ姿勢も重要です。
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ビーネックステクノロジーズなら、研修センターでものづくりを基礎から学べる
ビーネックステクノロジーズでは、東京・大阪の研修センターでものづくりの基礎を学べる10日間の「機電研修」を受けられます。基礎知識を十分に身に付けてから実務に入れるため、未経験者でも安心して仕事を始められるでしょう。
そのほかにも、以下のような研修を用意しています。
研修 | 主な内容 |
---|---|
機電研修 | ・10日間でものづくりの基礎が学べる ・機械加工の基礎、材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど ・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎 ・電気配線方法、結線、電圧測定器による計測など電気基礎 |
セミコン研修 | ・1カ月間で半導体や半導体製造装置の基礎が学べる ・半導体とは何かという基礎知識から、研修センターにある半導体製造装置を使って装置構造やメンテナンス方法を学習できる |
キャリアブラッシュアップ研修 | ・キャリアデザインを目的としたWeb研修 ・半年後の自分の姿をイメージしながら、新たな目標設定や学習計画を立てる |
ビーネックステクノロジーズなら、未経験者でも積極的にキャリアアップやスキルアップに挑戦できるでしょう。
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設計職に求められる4つのスキル・知識

設計職には、以下の4つのスキル・知識が求められます。
1.4大力学に関する知識
2.CADを扱うスキル
3.論理的思考力
4.発想力
設計職で理想のキャリアを描きたい人は、基本的なスキルをしっかりと身に付けておきましょう。
1.4大力学に関する知識
製品開発には機械設計の基礎となる、熱力学・材料力学・機械力学・流体力学の4大力学の知識が重要です。4大力学は、製品の構造や強度を検討する際の基盤となり、機械の動作や流体の挙動・熱の発生など、製造時に考慮すべきさまざまな側面に関わってきます。
設計する製品によって重視される力学は異なりますが、幅広い機械設計に対応できるようにバランス良く知識を身に付けておきましょう。
一般的に、4大力学は大学の機械工学で学びますが、高校物理の知識があれば書籍や動画などから独学もできます。全くの未経験者の場合は、高校物理の力学や熱力学から始めるのがおすすめです。
2.CADを扱うスキル
手書きでも設計図は作成できますが、現代の設計業務では、精度と効率の観点からCADの活用が一般的です。設計図の作成だけでなく、強度解析や応力解析などの製品に加わる力の影響を詳細に調べる際にも利用するので、基本的なCADの操作スキルは身に付けておきましょう。
実務経験を重ねることでもスキルは磨けますが、知識や技術をアピールできるCAD利用技術者資格の取得もおすすめです。
3.論理的思考力
設計職において、与えられた要件を満たす解決策を導き出すためには、論理的思考力が欠かせません。論理的思考力は、順序立てて物事を考え、動作の不備があった際の原因究明にも活用されます。
論理的思考力の具体的なアプローチ方法は以下の2つです。
- 帰納法:事例の共通点から結論を導く
- 演繹法:既存の情報に客観的な情報を加えて結論を出す
自分がどちらの思考法を得意とするかを把握しておくことで、スキルを具体的にアピールしやすくなるでしょう。
4.発想力
設計職では、技術的な課題を解決するための新しいアイデアや解決策を生み出す発想力が求められます。設計の仕事には必ずしも正解があるわけではないので、有効な技法やアイデアを柔軟な発想で生み出さなければなりません。
また、既存技術の応用や新技術の開発においても、発想力は重要なスキルです。特に、外部クライアントからの受託開発では、さまざまな要望を余すことなく取り入れるため、柔軟な発想力が欠かせません。
ビーネックステクノロジーズで設計職に挑戦しましょう
設計職では、キャリアパスとしてスキルを極めるスペシャリストと、マネジメントを担うゼネラリストの2つにわかれることが一般的です。自分がどのような仕事にやりがいを感じるのかを考えながら、理想のキャリアプランを描きましょう。
その理想に向けて必要なスキルや経験を積むためには、体系的な学びが欠かせません。ビーネックステクノロジーズが運営している「NEXT ENGINEER」なら、2,000種以上の研修講座と200種以上の資格取得をサポートしています。
また、機械や電気・IT領域の求人を全国9,000件以上掲載しており、大手メーカーを中心に1,090社もの取引実績があるのも特徴です。ビーネックステクノロジーズでは、未経験から「設計職に挑戦したい」という方の転職を手厚くサポートしていますので、興味がある方は以下からエントリーしてみてくださいね。
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