• 転職ガイド
  • お役立ち情報
  • 2024/06/06

未経験でも半導体エンジニアに転職できる?主な職種や仕事内容、転職者の声を紹介

ここ数年で「半導体」という言葉を耳にすることが増え、半導体業界に興味をもった方もいるのではないでしょうか?半導体は、スマートフォンや自動車、人工衛星などにおいて記憶、計算・制御する役割を担うあらゆる製品に欠かせない電子部品です。

実際に半導体業界は世界的にも市場が伸びており、今後も注目される業界の1つです。この記事では、半導体エンジニアの主な職種や仕事内容、実際に未経験から転職した人の声について解説します。

半導体業界の現状や将来性についても触れていますので、ぜひご覧ください。

ビーネックステクノロジーズでは、未経験者のエンジニア転職を手厚くサポートしていますので、興味がある人は以下からエントリーしてみてくださいね。
エントリーはこちら

未経験でも半導体エンジニアに転職できる?

半導体エンジニアは未経験でも、求人内容や希望する職種によっては転職可能です。

いきなり半導体や半導体装置の設計をするエンジニアへの希望は難しいですが、装置や部品の組み立て、メンテンスを行うエンジニアであれば転職できる可能性は高まります。

まずは半導体業界で知識や経験を積み、その後で設計職にキャリアアップする選択も視野に入れると良いでしょう。 ビーネックステクノロジーズにも、未経験から半導体エンジニアとして活躍している人も多くいるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。本記事の「未経験から半導体エンジニアに就職・転職した人の声」で紹介しています。

半導体業界の現状

半導体は2022年に全世界での出荷額が6,000億ドル*1を超え、半導体製造装置の約6倍の規模に成長しました。現在も電動自動車やAI分野で半導体の需要が強い状態は続いるため、長期的にみても半導体市場は今後も成長を続けると予想されます。

日本では、半導体市場において半導体製造装置市場の存在感が強いのが特徴です。2022年の売上高ベースでは、日本企業が世界トップ10以内に4社*2ランクインしています。 しかし近年、世界市場における日本の半導体シェアは6%前後*3、半導体製造装置シェアは20%前後*4にとどまり、1980年代後半にそれぞれ50%*5近くを誇った日本の半導体シェア率は低下し続けています。

今後、国内で半導体を安定供給できる基盤が作れるか、AIや自動運転など新たに半導体の需要が見込まれる市場で日本が成長できるかが問われるでしょう。

*1)Stockmark「【半導体市場の動向】これまでの動向と2024年以降の予測を含めて解説
*2,4)セミコンポータル「日本の半導体製造装置産業は本当に強いのか?不都合な真実!
*3)セミコンポータル「日本の半導体ICメーカーの世界シェアは2021年も6%のまま
*5)半導体:経済産業省「半導体戦略(概略)

半導体エンジニアの将来性

半導体エンジニアの需要は高まっており、ここ数年で求人数が急速に伸びていることから、将来性のある仕事と言えます。求人数増加の理由は、自動運転やAIで半導体の用途が広がっているものの、エンジニアの数が不足しているからです。

近年では半導体メーカー以外にも、以下の業界で採用ニーズが増加しています。

  • 自動車メーカー
  • 航空機メーカー
  • 家電メーカー
  • 医療用機器メーカー
  • AIを導入する業界
    など

急成長している業界に身を置くことは、将来的に市場価値の向上にも繋がります。実務経験をしっかりと積むことで、さらなるキャリアアップを目指していきましょう。

半導体エンジニアの主な職種・仕事内容

半導体エンジニアの主な職種と仕事内容について紹介します。

  • 半導体の設計エンジニア
  • 半導体の試作・評価エンジニア
  • 半導体製造装置の設計エンジニア
  • 半導体製造装置の設置・調整、メンテナンスエンジニア

同じ半導体エンジニアであっても、職種によって業務内容は大きく異なります。自分に合う職種がどれか確認しておきましょう。

半導体の設計エンジニア

半導体の設計エンジニアは、自動車やスマートフォンなどに組み込んだ集積回路を設計しています。集積回路は半導体素子を集めた製品の心臓部分にあたるため、製品全体の性能や機能を左右する重要な役割を担っています。

仕事の流れとしては、以下の通りです。

1.開発部門や顧客が必要とする性能や機能の要件を確認する
2.要件を満たす設計の仕様書を作成する
3.仕様書をもとにプログラミングを行う
4.集積回路が動作するかシミュレーションする

要件を満たすだけでなく、製品の安全性や生産コストも考慮して、最適な設計をすることが重要です。

半導体の試作・評価エンジニア

半導体の試作・評価エンジニアは、設計された半導体の試作品を作成して、品質や性能に問題がないか評価する仕事です。仕様書通りに設計されているか、温度や湿度などの環境条件によって問題が発生しないか確認する重要な役目を果たしています。

また設計要件によっては、量産体制にする必要があるため、製造工程の全体評価も実施します。半導体製造の品質向上・生産の効率化を目指し、全工程を客観的に評価した上で予算や市場動向にもとづいた生産計画を立てることが重要です。

半導体製造装置の設計エンジニア

半導体製造装置の設計エンジニアは、半導体の製造に使用される高度な装置を設計する仕事です。半導体製造は非常に微細な加工が求められるため、高精度の機械の設計が重要になっていきます。

また装置を正確に制御するためには、機械工学、電気工学、ソフトウェアなどの知識も必要です。プログラミングスキルや電気回路設計の基本も学び、実際の設計プロセスで活用できるようにしましょう。

半導体製造装置の設置・調整、メンテナンスエンジニア

半導体製造装置の設置・調整、メンテナンスエンジニアは、装置を正常に稼働させるサポート業務を担当しています。具体的な業務内容は以下の通りです。

項目業務内容
装置の設置・設計図をもとに装置を組み立て、工場に設置する ・ガスや電気を供給して、正常に動くか確認する
装置のメンテナンス・装置に使っているパーツが消耗していないか定期的に確認する ・パーツの交換や補修作業を実施する
装置の故障対応・装置に故障やトラブル発生時に原因を調査して修理する

未経験から半導体エンジニアに就職・転職した人の声

実際に未経験者から「半導体エンジニア」へ就職・転職を成功させた人のインタビューを紹介します。

  1. 半導体メーカー|私が「半導体」に夢中になる理由。
  2. 半導体製造装置メーカー|一歩踏み出せば感じる“巨大なプラモデル”づくりの楽しさ。
  3. 半導体製造装置メーカー|「先端技術」を仕事にする毎日。これからの自分が、とても楽しみです。

未経験という理由で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①半導体メーカー|私が「半導体」に夢中になる理由。

佐野さんは大学で電気電子工学を専攻し、ビーネックステクノロジーズに新卒入社しました。半導体メーカーでプロセスエンジニアとして勤務し、半導体の生産工程を設計する業務をしています。

現在は、お客様の設計データをもとに半導体を製造し、処理条件の設定や手順を考えています。完成した半導体の評価や解析を繰り返し、品質を高め、量産化できる段階にするのが役割です。

新たな生産プロセスを開発するには時間がかかりますが、良い結果が得られた時の喜びもひとしお。今後はさらにノウハウを身に付け、半導体分野での知識を深めていきたいです。

詳しいインタビュー内容は、以下の記事からご覧ください。
半導体メーカー|私が「半導体」に夢中になる理由。

②半導体製造装置メーカー|一歩踏み出せば感じる“巨大なプラモデル”づくりの楽しさ。

菅家さんは、メガネ販売スタッフとして働いていました。契約社員から安定した職に就きたいと転職活動を始め「ものづくりが好きだったこと」を思い出し、ビーネックステクノロジーズに入社。

現在は半導体製造装置メーカーで装置の組み立て業務を担当しています。装置の組み立ては「巨大なプラモデル」のようで、形になる過程が楽しいそうです。

精密機械の組み立ては難しい面もありますが、装置が完成した時の達成感は格別であり、職場の先輩のようにマイ工具を使いこなせるようになりたいと感じています。

自主学習や資格取得を通じて、さらにスキルアップを図り、将来の選択肢を広げていきたいと考えているとのことでした。

詳しいインタビュー内容は、以下の記事からご覧ください。
一歩踏み出せば感じる“巨大なプラモデル”づくりの楽しさ。

③半導体製造装置メーカー|「先端技術」を仕事にする毎日。これからの自分が、とても楽しみです。

大竹さんは大学で生物工学を専攻していましたが、将来の選択肢を広げたいと考え、ビーネックステクノロジーズに入社しました。多様な分野に挑戦できる環境が魅力だったそうです。

現在は、半導体製造装置メーカーで検査装置の開発を担当しています。半導体業界は進歩が早く、エンジニアとして学び続けることが求められますが、それが仕事の面白さに繋がっているそうです。

今後は検査装置の性能向上を目指し、さらに技術を磨きたいと考えています。さまざまな分野に挑戦しキャリアを積んでいきたいとのことでした。

詳しいインタビュー内容は、以下の記事からご覧ください。
「先端技術」を仕事にする毎日。これからの自分が、とても楽しみです。

未経験から半導体エンジニアに転職するためのポイント4選

未経験で半導体エンジニアに転職するポイントを4つ紹介します。

1.未経験者歓迎の求人に応募する
2.知識・スキル・資格で自己アピールする
3.半導体業界で働く
4.半導体エンジニアに強い転職サイトを利用する

ポイントを押さえて 、希望する企業への転職に近づきましょう。

1.未経験者歓迎の求人に応募する

半導体エンジニア未経験であれば、まずは未経験可の求人を探して応募しましょう。また、求人を確認する時には「研修制度が充実しているか」というポイントも合わせて確認してください。

もちろん研修制度がすべてではないですが、未経験者に対して手厚くサポートできる体制が整っているのは、企業が力を入れている証拠にもなります。 未経験だからこそ最初の企業選びはとても重要です。求人情報をしっかり確認して、後悔しない企業を見つけましょう。

2.知識・スキル・資格で自己アピールする

半導体エンジニア未経験でも、半導体に関する知識やスキル、資格があれば企業側へ自分の熱意をアピールできます。

直接的に半導体エンジニアに関することで無くても、これまでのキャリアの中で得た知識やスキルがどのように役立つかを説明できると良いでしょう。

職種によっても異なりますが、転職に有利な資格を紹介します。これらは半導体エンジニアの業務に役立つのでおすすめです。

  • 半導体技術者検定
  • 半導体製品製造技能士
  • CAD利用技術者試験
  • 第一種電気工事士 

3.半導体業界で働く

未経験から半導体エンジニアになるのではなく、半導体業界の中で営業などの別職種で働いてから転職することもおすすめです。
業界の知識や仕組みが理解できているので、企業側にとってもより安心して採用できるでしょう。

転職活動を進める上で、未経験エンジニアへの不安が出てきた時は、1度半導体業界で働くというキャリア選択があると思い出してくださいね。

4.半導体エンジニアに強い転職サイトを利用する

半導体エンジニアに強い転職サイトを利用することで、未経験求人でも効率良く求人を探せるでしょう。ビーネックステクノロジーズなら、大手メーカーを中心に1,080社以上との取引があり、全国で7,000件以上の求人を掲載しています。

また転職が初めてで心配という人には、当社の「コーディネーター」が企業とのマッチングをマンツーマンでサポートいたします。面接時にお伺いした希望や適性に応じてあなたに最適なプロジェクトをご提案するのでご安心ください。

興味がある人は、以下からエントリーしてみてください。
エントリーはこちら

ビーネックステクノロジーズなら研修センターで半導体の基礎から学べる

ビーネックステクノロジーズでは、半導体製造装置の基礎を学べる約1カ月間の「セミコン研修」を受けられます。
座学と実技の研修があり、基礎知識を身に付けてから勤務先に配属されるため、未経験者でも安心して業務に取り組めるでしょう。

研修 主な内容
座学SEAJ安全教育 半導体の基礎知識 原理や単位の理系基礎知識 半導体の製造の流れ
実技クリーンルーム内の作業方法 エッチング装置のメンテナンス方法 エッチング装置の運転方法

その他にも、キャリアデザインを目的としたWeb研修やエンジニア同士の勉強会も開かれているので、日々の成長にも役立つはずです。

さらに詳しく研修内容を知りたい人はこちらをご覧ください。

半導体エンジニアに必要な素質・スキル

半導体エンジニアに必要な素質とスキルについて、以下の3つを紹介します。

1.最新技術への強い興味関心
2.コミュニケーションスキル
3.英語力

日々の進歩が激しい半導体業界にはどれも欠かせないスキルです。今の自分に不足している点がないか確認しましょう。

1.最新技術への強い興味関心

半導体は多くの業界で利用されており、日々技術が進化し続けています。半導体エンジニアとしては、常に最新技術に興味をもって情報を集め続ける力が必要です。

具体的に情報収集には以下のような方法があります。

  • 業界ニュースや専門の情報サイトを確認する
  • 技術者ブログを確認する
  • 研究論文を確認する
  • 同業者の勉強会に参加する

新しい技術を取り入れることで仕事の効率化にも繋がり、エンジニアとしてのキャリアアップも期待できるでしょう。

2.コミュニケーションスキル

半導体エンジニアに限らずですが、仕事をする上で円滑に情報共有できるコミュニケーションスキルはとても重要です。

社内の営業や企画系の他部門だけでなく、他社と連携して業務を行うこともあります。半導体に関する専門知識が少ない人にも、理解しやすい言葉で説明できる力が必要です。

自分1人で完結できる仕事ではないため、日頃の会話から信頼関係の構築を意識して、何かあった時にすぐ助ける・助けてもらえる存在を目指しましょう。

3.英語力

英語力があると、日本だけでなく海外の最新情報も収集できます。半導体市場は世界規模で拡大しているため、いち早く市場のトレンドを知るには英語力が重要です。

ただ、最近では英語力が無くても、AIを利用して簡単に記事や論文の情報を要約できます。情報発信が早い海外のサイトやSNS発信者を見つけることで、専門的な知識を効率的に取得できるでしょう。

また、英語を日常レベルで利用できると、海外出張などでコミュニケーションを円滑に進めることができます。

ビーネックステクノロジーズで半導体エンジニアのキャリアをスタートさせよう!

半導体エンジニアは未経験でも職種や求人によっては転職可能です。業界に興味があるものの、未経験という理由で不安に思っている方は、ぜひ今回の記事で紹介した転職を成功させるポイントを実践してみてくださいね。

ビーネックステクノロジーズでは、半導体製造装置の基礎を学べる約1カ月間の「セミコン研修」を受けて勤務先に配属されるので、未経験の方にもおすすめです。

転職が初めてで心配という人には、当社の「コーディネーター」が企業とのマッチングをマンツーマンでサポートいたします。面接時にお伺いした希望や適性に応じて最適なプロジェクトをご提案するのでご安心ください。

興味がある人は、以下からエントリーしてみてください。
エントリーはこちら

SHARE
  • X