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  • 2024/04/24

機械設計は未経験者には難しい?転職を成功させる4つのポイントや必要な知識・スキルを紹介

「機械設計は未経験者には難しい?」「どんな人が向いている?」「転職を成功させるポイントは?」そんな疑問を感じてはいませんか。

機械設計の仕事は働きながら学べる内容が多いため、未経験でも転職は可能です。しかし、実際にどのように転職活動を進めていけば良いか不安に感じる人も多いでしょう。

この記事では、機械設計の仕事内容や必要なスキル、転職を成功させるポイントについて解説します。未経験から機械設計への挑戦を考えている人は、ぜひこの記事を参考に、転職活動を進めてみてください。

未経験者でも機械設計への転職は可能

機械設計は企業やプロジェクトごとに仕事内容が異なることや、働きながら学べることも多いため、未経験でも転職は可能です。仕事の多くは既存の製品をもとに設計を進めるため、未経験でも働きやすい傾向にあります。

スキルや経験のある人が有利なのは事実ですが、経験者であっても、業務内容によっては新しく学び直すことに変わりはありません。技術や知識を習得するカリキュラムが充実している企業も多いので、未経験者からでも気負わず挑戦しましょう。

機械設計の市場動向

機械設計は人手不足により需要が高くなっています。幅広い業界でマイクロコンピュータを使用した製品開発や利用が進んでいるため、エンジニアのニーズが増えているのも特徴です。

実際に、全職種を合計した有効求人倍率が1.21倍なのに対し、機械設計が属する製造技術分野は2.01倍であることからも需要の高さが伺えるでしょう。*1

売り手市場のため応募先は多いですが、スキルや経験を求める企業に関して未経験者は向かないため、自分に合った求人に応募することが大切です。

*1)厚生労働省「一般職業紹介(令和6年1月分)職業別一般職業紹介状況

機械設計の将来性

機械設計は将来性のある職種と言えます。日本製の製品は海外でも高く評価されており、外資系企業などで海外を相手に仕事をするエンジニアも多くいます。

近年、AI技術が発展していることから、「AIに仕事が奪われるのでは」と危惧する声があるのも事実です。しかし、AIが代わりに作業するにしても、AIを管理・制御するエンジニアには機械設計の知識や技術が必要なことに変わりありません。

AIやIoTの進化により、ものづくり業界はさらに勢いを増していくでしょう。機械設計の需要はますます高まり、活躍の場も広がっていくと予想されます。

機械設計の仕事内容

機械設計は機械が動く仕組みを作るエンジニアです。主な仕事内容について、3ステップに分けて解説します。

1.概念設計
2.基本設計
3.詳細設計

「自分の設計した製品が世の中で使われる」という経験は大きなやりがいにもつながります。仕事の全体像をイメージして、大枠の業務内容を理解していきましょう。

1.概念設計

概念設計は、要件をもとに機械のコンセプトを考える工程です。使用目的や安全性、コストなどを踏まえつつ、製作に使用する技術や部品の素材などを決めていきます。
概念設計の内容は、その後の設計にも大きく関わるため、クライアントや社内の各部門と協議しながら慎重に進める必要があります。

2.基本設計

基本設計は、概念設計の内容をもとに詳細な構造を決める工程です。CADで設計製図を作成し、CAEなどの解析ツールで実現可能かどうかもシミュレーションします。
各部品の寸法は何ミリになるか、部品同士の干渉は起きないかなど、概念設計の機能を満たせる設計にするのがポイントです。また、品質面だけでなく、コストとのバランスが取れるかも含め包括的な視点を持てると良いでしょう。

3.詳細設計

詳細設計は、基本設計の内容をもとに機械を製造できるレベルまで落とし込む工程です。また、量産する際に許容される寸法の範囲も、図面に記載が必要です。

  • 寸法公差:品質保持のために許容される最大値と最小値
  • 幾何公差:形状の許容値

製品を量産する際の精度に関わる重要な工程なので、慎重に検討しなければなりません。詳細設計の段階で各部品の細かい仕様を決定し、試作品を作成することもあります。

未経験から機械設計への転職を成功させる4つのポイント

未経験者が機械設計に転職する場合は、以下の4つのポイントが重要です。

1.ポジティブな転職理由を考える
2.求められるスキルを把握する
3.機械設計に有利になる資格を取得する
4.機械設計に強い転職サイトを利用する

機械設計は未経験者であっても採用されやすいので、ポイントを押さえて希望する企業への転職を成功させましょう。

1.ポジティブな転職理由を考える

面接の際には、転職理由を聞かれることがほとんどです。給与や待遇、人間関係などのネガティブな理由で転職を決めた人も、面接官に前向きな印象を与えるポジティブな転職理由を考えておきましょう。

ネガティブな理由だけを伝えてしまうと、同じ理由で辞める可能性があるのでは?と、悪い印象を与えてしまいます。また未経験の場合は、今までのスキルや経験を機械設計にどう活かせるかを伝えることが重要です。

2.求められるスキルを把握する

機械設計の基本的な業務内容や知識について学び、求められるスキルを把握しましょう。ただ、企業によって必要なスキルは異なることもあるため、どんな種類の製品を作っているかを確認しておくことが大切です。

求人票から機械設計に関する知識・スキル以外にどんなスキルが求められているかも調べておくと、自己PRにつなげやすいでしょう。コミュニケーションスキルやマネジメントスキルは、幅広い業界・企業で求められるスキルです。

3.機械設計に有利になる資格を取得する

機械設計に有利になる資格を取得することで、未経験でも知識をアピールできます。また知識を深めるという意味で、資格取得を目指してみるのもおすすめです。

資格内容
機械設計技術者機械設計技術者の技術力を認定する資格 基本的な知識を学ぶのに3級がおすすめ
CAD利用技術者試験2次元CADと3次元CADの知識と技能を証明できる資格 それぞれ2級取得が目安
品質管理検定ものづくりの基礎となる「品質管理の知識」を学べる資格

参照:一般社団法人日本機械設計工業協会「機械設計技術者試験
参照:一般社団法人コンピュータ教育振興協会「CAD利用技術者試験
参照:日本規格協会グループ「QC検定

4.機械設計に強い転職サイトを利用する

機械設計に強い転職サイトを利用することで、効率良く求人を探せるでしょう。ビーネックステクノロジーズなら、大手メーカーを中心に1,080社以上との取引があり、全国で7,000件以上の求人を掲載しています。

機械や電気の基礎、エンジニアの心構えなど、ものづくりの基本が学べる基礎研修を開催しているのも特徴です。材料力学や機械力学などの機械設計に必要な知識を身に付けられます。また、約2,000種の研修講座と200種類以上の資格取得のサポートも受けられるため、未経験者でもスキルアップに挑戦しやすいでしょう。

その他に、ベテランエンジニアによるWebセミナーも開催されており、学べる機会は非常に豊富だと言えます。エンジニアのキャリアについて悩んでいる人は、専任のキャリアコンサルタントに相談が可能です。

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機械設計に必要な4つの知識・スキル

機械設計に求められる主な知識やスキルは以下の4つです。

1.4大力学に関する知識
2.CADを扱うスキル
3.コミュニケーション能力
4.発想力

未経験者でも求められている知識やスキルがあれば、面接の際にアピールできるため、どこを強みとするべきか考えると良いでしょう。

1.4大力学に関する知識

4大力学とは機械設計のために必要な4つの基礎的な学問のことです。

  • 熱力学
  • 材料力学
  • 機械力学
  • 流体力学

機械の動作や流体の動き、熱の発生など製品の構造や強度を検討する際に求められる知識です。一般的には、大学の機械工学科で学ぶことが多いですが、高等学校レベルの物理の知識があれば独学でも習得できます。

まったく未経験の場合は、高等学校物理の力学や熱力学を最初に学ぶと良いでしょう。

2.CADを扱うスキル

精度の高い設計図を作成するには、CADが欠かせません。手書きでも設計図は作成できますが、効率と精度の観点からCADを使用する場合がほとんどです。

一般社団法人コンピュータ教育振興協会のCAD利用技術者資格を取得するのもおすすめです。知識を深められるだけでなく、未経験者でもCADについてスキルをアピールできます。

3.コミュニケーション能力

機械設計は、回路設計やソフトウェア設計、生産技術などのエンジニアや他部署と連携して業務するケースがほとんどであるため、コミュニケーション能力が求められます。

外部からの受託開発では、クライアントとのやり取りが発生することもあるでしょう。トラブルが発生しても、スムーズにコミュニケーションを取れれば、大きな問題に発展せずに済みます。

また、エンジニア以外の人とやり取りする場合は、設計周りの知識が無くても理解してもらえる伝え方が重要です。

4.発想力

技術的な課題を解消するには、新しいアイデアや解決策を考える発想力が大事です。機械設計の仕事は必ずしも答えがあるわけではないので、有効な技法やアイデアを柔軟な発想で生み出す必要があります。 また発想力は、既存の技術の応用や新技術の開発をするためにも必要です。日頃からアンテナをはって知識を取り入れ、アイデアに昇華させましょう。

機械設計に向いている人の3つの特徴

機械設計に向いている人は以下のような特徴のある人です。

1.ものづくりが好きな人
2.学習意欲が高い人
3.コツコツした作業が得意な人

未経験者でも特徴に当てはまっていれば、機械設計の仕事と相性が良いと言えるでしょう。

1.ものづくりが好きな人

ものづくりが好きな人や得意な人は、機械設計の仕事にやりがいを感じられるでしょう。自分が設計した製品が世に出ることで大きな達成感も得られます。

また、ものづくりが好きな気持ちから、専門的な知識を学びたいという意欲にもつながり、スキルアップしやすいのも特徴です。

機械設計は幅広い業務に携わるので、ものづくりに対しての探究心や熱意のある人に向いています。機械工学や機械の構造などに興味がある人にもおすすめです。

2.学習意欲が高い人

機械設計は日々技術が進化しているため、知識のアップデートが常に求められます。今までの知識やスキルが通用しなくなることもあるので、新しい技術を学ぶ意欲が高い人や学ぶことが苦にならない人におすすめです。

学習意欲が高い人や知的好奇心が旺盛な人であれば、機械工学への興味が薄くても、学ぶうちに楽しさを見出せるでしょう。

AIやIoT、ロボット、クラウドなどの技術は驚くほどのスピードで進化しています。これから先の課題を解決していくためにも、最新技術の情報を活用して、アイデアを生み出すことが重要です。

3.コツコツした作業が得意な人

機械設計の仕事は細かい作業が多いため、コツコツとした作業が得意な人にも向いています。設計後も試作品の強度や性能のテスト結果によっては、基準を満たせるように何度も設計を見直さなければなりません。設計以外にもコストや強度など細かなところまで気を配って業務に取り組む必要があります。

また、さまざまな指摘や多くの課題にもめげずにコツコツと取り組んでいける根気強さも重要です。ミリ単位での正確性や緻密さが求められるので、完成まで細かい作業をコツコツと繰り返すことが苦にならない人が向いています。

ビーネックステクノロジーズで機械設計への転職を成功させましょう

さまざまな業界でマイクロコンピュータを活用した製品開発が進んでいることから、機械設計のニーズが高まっています。企業やプロジェクトごとに求められるスキルが異なるため、未経験者でも実務経験を通して必要な知識を学べるでしょう。

特に、ものづくりが好きな人は、製品開発を通じてやりがいや達成感を得られるのでおすすめです。ビーネックステクノロジーズでは、約2,000種の研修講座と200種類以上の資格取得のサポートを受けられます。

そのほかに、ベテランエンジニアによるWebセミナーも開催されています。エンジニアのキャリアについて悩んでいる人は、専任のキャリアコンサルタントに相談が可能です。

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