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電気設備設計とは?仕事内容や向いている人の特徴、資格、年収例について解説

「電気設備設計の仕事ってどんなことをするの?」「どんなスキルが必要?」「どんな人が向いている?」そんなお悩みを感じてはいませんか?

電気設備設計は、機械や建物の電気システムを安全かつ効率的に動かすための設計を行う仕事です。専門性が求められるため、未経験からの転職は難しいものの、電気回路や制御設計の知識をもつエンジニアであれば挑戦できるチャンスがあります。

本記事では、電気設備設計の仕事内容や年収、求められるスキルについて解説します。転職を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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電気設備設計とは?主な仕事内容

電気設備設計は、機械装置を安全かつ効率的に動かすための電気的な仕組みを総合的に設計する仕事です。具体的には、以下のような業務を担当します。

  • 電気回路の設計
  • 制御盤の設計
  • 制御プログラムの作成
  • 安全基準への適合確認
  • 使用機器の選定・コスト管理

電気・電子の専門知識だけでなく、機械設計の理解やプログラム制御、安全規格の知識が不可欠です。さらに、機械設計者や生産技術担当者、製造現場と連携し、設計から実装までの一貫性を保つ役割も担っています。

電気設備設計に向いている人の3つの特徴

電気設備設計に向いている人の特徴は、以下の3つです。

  1. 向上心が高い人
  2. 情報収集が得意な人
  3. こだわりをもって作業ができる人

当てはまる特徴があれば、転職後の活躍も期待できるでしょう。

1.向上心が高い人

技術革新のスピードが速い電気設備設計は、常に新しい知識をアップデートし続ける必要があります。

新しい知識を身に付けないと、現在の技術では通用しなくなる可能性もあります。電気分野の基礎知識だけでなく、建築や機械など関連する知識は積極的に学んでおきましょう。

昨今では、IoTやAIといった先端技術の導入も進んでいるため、新技術を理解し、設計に取り入れる柔軟性も欠かせません。新しい知識を学び続けられる向上心の高い人であれば、電気設備設計としても活躍し続けられるでしょう。

2.情報収集が得意な人

電気設備設計では、電気の知識に加え、機械設計や先端のデジタル技術など、多岐にわたる情報を収集する力が求められます。設計時には、新しい技術や材料、法規制の変化などを把握し、最適な選択を行うことが不可欠です。

また、新たな情報に敏感であることは、設計の向上にも直結します。集めた情報を単なる知識として蓄えるのではなく、具体的な設計に落とし込むことで、実務での評価も高まるでしょう。

3.こだわりをもって作業ができる人

設計作業においては、配線の長さや電圧の許容範囲、部品の配置に至るまで、細かい部分への正確な判断が重要です。細かな要素が全体の性能や安全性に直結するため、細部まで徹底してこだわる必要があります。

また、小さなミスが安全上の重大な問題に発展することもあるので、こだわりをもって作業できる人材は評価されやすいでしょう。

電気設備設計エンジニアに求められる6つのスキル

電気設備設計に求められるスキルは、以下の6つです。

  1. 電気工学に関する知識
  2. 回路図を読み書きできるスキル
  3. CADを扱うスキル
  4. プログラミングスキル
  5. 問題解決力
  6. コミュニケーションスキル

求められるスキルを一つひとつ磨いていくことで、電気設備設計エンジニア者としての活躍の場を広げられるでしょう。

1.電気工学に関する知識

電気設備設計エンジニアには、以下のような電気工学の専門知識が欠かせません。

  • 電力工学
  • 電子工学
  • 制御工学
  • 信号処理に関する知識

電力や抵抗などの基本概念や複雑な回路設計、信号処理まで、幅広い知識が業務にも求められます。また、実際の設計現場では、使用する電気部品の種類や用途、各種規格についての知識も必要です。

電気工学に関する知識の難易度は高いですが、しっかりと身に付けることで、複雑な設計課題にも対応できるようになるでしょう。

2.回路図を読み書きできるスキル

回路図とは、点や線、さまざまな記号で表される特殊な設計図であり、電気設計業務の基盤となります。電気回路の全体像や特定部分の詳細を正確に伝える重要なツールなので、回路図を読み書きできるスキルが欠かせません。

設計者や製造担当者、保守担当者など、電気回路に関わるすべての人々との共通言語になる回路図があることによって、チーム間のコミュニケーションも円滑になります。設計情報がスムーズに共有できれば、電気設計の効率化にもつながります。

3.CADを扱うスキル

CADは、精度の高い設計図作成に必要な設計ツールのことです。CADを使用することによって、単純な回路図や基盤図の作成・回路のシミュレーションまで可能になります。

主に使用されるCADソフトは、以下のとおりです。

CADの種類内容
CATIA V5航空宇宙、自動車、機械業界、造船などで広く使用される高度な3次元CADソフトウェア
NX自動車、精密機器、家電をはじめ幅広い分野で利用される統合型CAD/CAM/CAEソフトウェア
AutoCAD機械設計、建築設計など広く利用される2次元および3次元CADソフトウェア
SolidWorks統合設計、解析、データ管理機能を備えている機械設計向けの3次元CADソフトウェア
Creo製品設計、シミュレーション、製造などに利用でき、さまざまな産業で使用される3次元CADソフトウェア

基本的なCADの操作スキルがあれば、即戦力にもなるので、電気設備設計者としての価値も高められるでしょう。一般社団法人コンピュータ教育振興協会が認定するCAD利用技術者資格の取得を目指せば、スキルや知識を客観的にアピールできます。

4.プログラミングスキル

電気設備設計の業務では、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を活用したプログラミングスキルが欠かせません。PLCを活用することで、「センサーが反応したらモーターを回す」といった基本的な動作ルールから複雑な制御シーケンスまで、さまざまな自動化や省力化を実現できます。

また、運用段階においてもプログラミングスキルがあれば、設備の故障時の原因調査や修正にも迅速に対応できるでしょう。トラブルシューティング能力を高められるプログラミングスキルも身に付けることによって、電気設備設計エンジニア者としての価値を向上させられます。

5.問題解決力

装置の立ち上げや試運転では、予期せぬ不具合が発生しやすいため、迅速に修正できる問題解決能力が求められます。電気的な知識だけでなく、機械的な動きとの兼ね合いや周辺機器との干渉を見抜く視点を身に付けていれば、的確に原因を特定できるでしょう。

また、一時的な対処ではなく、再発を防ぐための本質的な解決策を導き出すには、根本原因を追求する分析力も欠かせません。問題解決力に優れた電気設備設計者は、プロジェクト全体の進行をスムーズにし、コスト削減にも貢献できます。

6.コミュニケーションスキル

設計業務は1人で完結するわけではないため、さまざまな部署の人々と良好な関係を構築するコミュニケーションスキルが欠かせません。機械設計部門や製造部門などと連携することで、設計上の課題に対する新たな視点やヒントを得られることもあるでしょう。

また、専門知識をもたない人にも電気設計の内容をわかりやすく説明できる能力も重要です。相手の理解度に合わせた説明ができる設計者は、チーム内の信頼も得やすい傾向にあります。

電気設備設計エンジニアの転職に有利になる資格

電気設備設計エンジニアの転職に有利になる資格は、以下のとおりです。

  1. 電気工事士
  2. 電気主任技術者

資格を取得することで、知識やスキルを客観的にアピールできるでしょう。

1.電気工事士

電気工事士は、電気設備の工事や取扱に必要な国家資格です。第一種と第二種に分類されており、取り扱える設備の範囲が異なります。

資格取得には学科試験と技能試験の両方に合格する必要があるため、理論と実践の両面での知識が証明できるでしょう。

区分作業可能範囲資格取得条件試験内容(※)
第一種・第二種の範囲
・最大電力500kW未満の工場・ビル
試験合格後3年以上の実務経験CBT方式または筆記方式(四肢択一)50問
実技試験1問
第二種・600v以下の一般住宅
・小規模店舗
・家庭用太陽光発電設備
試験合格のみCBT方式または筆記方式(四肢択一)50問
実技試験1問
※技能試験は学科試験合格者のみ受験可能
※参照:一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要

2.電気主任技術者

電気主任技術者は、高圧または特別高圧で受電するビル・工場など、事業用電気工作物の保安監督を行う権限が与えられる国家資格です。「電験一種」「電験二種」「電験三種」と呼ばれる試験に合格する必要がありますが、設計者としての市場価値が飛躍的に高まります。

区分取扱可能範囲試験内容
第一種すべての事業用電気工作物・一次試験(マークシート):理論、電力、機械、法規
・二次試験(記述式):電力・管理、機械・制御
第二種電圧17万v未満の事業用電気工作物・一次試験(マークシート):理論、電力、機械、法規
・二次試験(記述式):電力・管理、機械・制御
第三種電圧5万v未満の事業用電気工作物
(出力5千kW以上の発電所を除く)
・マークシートまたはCBT:理論、電力、機械、法規
※参照:一般財団法人電気技術者試験センター「電気主任技術者の試験概要

法的にも電気設備の工事、維持、運用に関する保安監督が義務付けられているので、将来的に責任あるポジションで活躍したいという方におすすめの資格です。

電気設備設計エンジニアの年収例

ビーネックステクノロジーズの電気設備設計エンジニアの年収例は、以下のとおりです。

経験年数年収例内訳
20年691万円月給45万円
+残業手当
+賞与年2回
24年730万円月給54万円
+残業手当
+賞与年2回
26年810万円月給60万円
+残業手当
+賞与年2回
※ビーネックステクノロジーズの年収例です。
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。

年収例はあくまでも一例ですので、具体的な給与については、実際の求人をご確認ください。

電気設備設計エンジニアに転職するならエンジニアに強い転職サイトがおすすめ

電気設備設計エンジニアへの転職を考えるなら、エンジニアに強い転職サイトの利用がおすすめです。一般的な求人サイトでは希望する条件の企業を見つけにくいでしょう。

ビーネックステクノロジーズが運営する「NEXT ENGINEER」なら、全国9,000件以上の機械や電気・IT領域の求人を掲載しています。また、2,000種以上の研修講座や200種以上の資格取得サポートも用意しているため、実務に直結するスキルアップが可能です。

研修主な内容
機電研修10日間でものづくりの基礎が学べる
・機械加工の基礎や材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど
・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎
・電気配線方法や結線、電圧測定器による計測など電気基礎
マイコン研修・マイコンキットを用いた制御開発研修
・ファンの回転やLEDランプの点灯など、実務に近い内容の研修
C言語マイコン研修・組込み領域で用いるC言語の研修を受けられる
・開発現場でも活かせるスキルが身に付く

学習・研修制度の詳細はこちら

電気設備設計のスキルを活かせる転職先3選

電気設備設計のスキルを活かせる転職先は、以下の3つです。

  1. 生産技術
  2. 設備保全
  3. 施工管理

スキルを活かせる職種であれば、転職後も活躍しやすいでしょう。

1.生産技術

生産技術は、生産工程における課題を洗い出し、改善点を特定して、コスト削減や生産期間の短縮を目指す仕事です。電気設備設計で培った電気回路や制御システムの知識は、製造ラインの自動化や効率化に応用しやすいでしょう。

生産技術の年収例は、以下のとおりです。

経験年数年収例内訳
12年543万円月給35万円
+残業手当
+賞与年2回
20年691万円月給45万円
+残業手当
+賞与年2回
26年782万円月給51万円
+残業手当
+賞与年2回
※ビーネックステクノロジーズの年収例です。
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。

以下の記事では、生産技術の仕事内容や年収例、向いている人などについて紹介しています。
関連記事:生産技術エンジニアの仕事内容|年収例や資格・将来性についても解説

2.設備保全

設備保全は、工場や施設の生産設備の安全性と稼働率を維持・向上させるために、定期的な点検や修理をする仕事です。電気設備設計で身に付けた設計知識を活かして潜在的な問題点を事前に発見し、トラブルを未然に防げるでしょう。

設備保全の年収例は、以下のとおりです。

経験年数年収例内訳
13年469万円月給30万円
+残業手当
+賞与年2回
15年501万円月給32万円
+残業手当
+賞与年2回
26年720万円月給47万円
+残業手当
+賞与年2回
※ビーネックステクノロジーズの年収例です。
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。

以下の記事では、設備保全の仕事内容や年収例、スキルなどについて紹介しています。
関連記事:設備保全の仕事内容とは?活かせるスキルや資格、年収、転職のポイントを紹介

3.施工管理

施工管理は、設計の意図を理解し、図面から現実の構造物へと変換させる仕事です。「図面を描く側」から「現場で実現する側」へと視点が変わる仕事ですが、設計者としての経験を活かして、的確な判断ができるようになるでしょう。

また、設計段階で考慮すべき要素を熟知しているため、施工時に発生する予期せぬ障害にも柔軟に対応できます。

ビーネックステクノロジーズで電気設備設計エンジニアとしてキャリアアップしよう

電気設備設計は、建物内の電気設備に関する設計をする仕事です。そのため、電気工学に関する知識やCADを扱うスキルなどが求められます。特別な資格は不要ですが、電気工事士や電気主任技術者の資格を取得することで知識やスキルのアピールになるでしょう。

ビーネックステクノロジーズなら、2,000種以上の研修講座と200種以上の資格取得サポートをしているため、継続的なスキルアップが可能です。

また、機械や電気、IT領域を中心に全国9,000件以上の求人を掲載しており、大手メーカーを中心に1,090社と取引実績もあります。興味がある方は、以下から電気設備設計の求人を確認してみてください。

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