技術職の転職は難しい?転職におすすめの職種や資格、成功するポイントを紹介
「技術職の転職はどのような選択肢がある?」「技術職に求められるスキルは?」そんなお悩みを感じてはいませんか。
技術職は、製品の開発・設計から実験・評価、生産技術など幅広い職種に分かれます。職種によって求められるスキルが異なるので、自分の経験を活かせる転職先を探すのが重要です。
この記事では、技術職の主な職種や求められるスキル、向いている人の特徴について解説します。技術職の仕事に興味がある人は、この記事を参考に、実際の求人も見てみてください。
\おすすめ求人はこちら/
|技術職の転職は難しい?
技術職は、同業界・同職種への転職であれば、スムーズに進められるでしょう。ただし、「異業種で活用できるスキルや知識がない」「そもそも求人が少ない職種を希望している」などに当てはまると転職の難易度は上がってしまいます。
希望する場合には、資格や経験などのアピールポイントを明確にすることが大事です。自分自身の棚卸しをして、希望する企業への転職を叶えましょう。
|技術職の将来性
ものづくりには人の手が必要であるため、技術職の仕事が完全になくなる心配はありません。特に、機械設計分野ではIoTの普及に伴い、機械製品における電子制御の領域が拡大していることから、技術職の需要は続くと予想されます。
また、自動運転技術やAIの発展により、半導体の需要が急増しているため、半導体や電子部品関連業界の将来性も期待できるでしょう。ただし、技術の進歩は早いため、技術職として活躍の場を広げるには、常に最新の情報をキャッチアップし続ける必要があります。
|技術職の転職におすすめの職種
技術職の転職におすすめの職種として、以下の6つがあります。
- 機械設計エンジニア
- 回路設計エンジニア
- 組込みエンジニア
- 生産技術エンジニア
- 実験・評価エンジニア
- 品質保証・品質管理エンジニア
それぞれの職種の特徴を理解することで、自分のスキルや経験を活かせる仕事を見つけられるでしょう。
1.機械設計エンジニア
機械設計エンジニアは、自動車や産業機械など、さまざまな機械の設計・開発に携わる仕事です。扱う機械や所属する企業によって仕事内容は大きく異なりますが、製品の提案から運用・管理まで幅広い業務に携われます。
製造ラインでの組立や加工・工程改善など、技術職としての経験が製造コストや生産効率を意識した設計に活かせるでしょう。
機械設計エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
21年 | 654万円 | 月給43万円 +残業手当 +賞与年2回 |
24年 | 726万円 | 月給48万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 798万円 | 月給53万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、機械設計エンジニアに求められるスキルや資格などについて紹介しています。
関連記事:機械設計エンジニアの仕事内容|年収や転職に役立つスキル・資格も紹介
2.回路設計エンジニア
回路設計エンジニアは、製品に内蔵される電子回路の設計・製造を担当する仕事です。主にアナログ回路とデジタル回路の2つの分野に分かれており、以下のような違いがあります。
項目 | デジタル回路 | アナログ回路 |
---|---|---|
扱う信号 | 0と1のデジタル信号 | 連続的に変化する信号 |
処理の複雑さ | 比較的単純 | 複雑な処理が可能 |
ノイズの影響 | 受けにくい | 受けやすい |
主な使用例 | コンピューター スマートフォン | センサー ラジオの音量調整 |
技術職として実際の製造環境で課題を感じていた人は、より実用的な設計提案ができるでしょう。回路設計エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
21年 | 654万円 | 月給43万円 +残業手当 +賞与年2回 |
24年 | 726万円 | 月給48万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 798万円 | 月給53万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、回路設計エンジニアの転職のポイントや資格について紹介しています。
関連記事:回路設計エンジニアの転職が難しい4つの理由|成功のポイントやおすすめの資格を紹介
3.組込みエンジニア
組込みエンジニアは、自動車や家電製品の制御システムを開発する仕事です。スマート家電やAIの普及により、組込みエンジニアの需要は年々高まっています。
技術職として機械設計の経験がある人は、ハードウェアの特性を理解したうえでソフトウェア設計が可能となるので、より効率的なシステム開発ができるでしょう。
組込みエンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
3年 | 381万円 | 月給24万円 +残業手当 +賞与年2回 |
12年 | 566万円 | 月給37万円 +残業手当 +賞与年2回 |
20年 | 702万円 | 月給47万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、組込みエンジニアの転職のコツや求められるスキルについて紹介しています。
関連記事:組込みエンジニアの転職を成功させるコツとは?スキルや言語、キャリアパスを紹介
4.生産技術エンジニア
生産技術エンジニアは、製品の生産工程を改善し、効率化を推進する仕事です。コスト削減や生産期間の短縮を目指し、生産ラインの課題の特定・改善に取り組みます。
技術職としての製造現場での経験が、生産ラインの問題点の発見にも活かせるでしょう。
生産技術エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
10年 | 467万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
22年 | 604万円 | 月給40万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 694万円 | 月給46万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、生産技術エンジニアの仕事内容や年収例、向いている人などについて紹介しています。
関連記事:生産技術エンジニアの仕事内容|年収例や資格・将来性についても解説
5.実験・評価エンジニア
実験・評価エンジニアは、リリース前の自動車やロボット・航空機・家電製品などに対し、機能性や安全性の問題がないかを検証する仕事です。設計者が要求する基準値を満たしているかテストを実施し、不具合や改善点のフィードバックをします。
技術職での製造工程での品質管理や生産現場での改善活動の経験が、不具合の発見や原因分析に活かせるでしょう。
実験・評価エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
12年 | 454万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
16年 | 519万円 | 月給34万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 613万円 | 月給42万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、実験・評価エンジニアの仕事内容や求められるスキル、役立つ資格などについて紹介しています。
関連記事:実験・評価エンジニアの仕事内容|求められるスキルや将来性も解説
6.品質保証・品質管理エンジニア
品質保証・品質管理エンジニアは、製品の品質担保や向上に携わる仕事です。両者は似たような性質の仕事ですが、以下のような違いがあります。
項目 | 品質管理 | 品質保証 |
---|---|---|
業務範囲 | 主に製造過程のみ | 企画〜アフターサービスまで幅広い |
保証範囲 | 製品完成前まで | 企画から販売後まで |
責任 | 出荷時点の品質を保証 | 出荷後の製品も保証 |
製品との関わり | ものづくりに関われる | 製品になったものに関われる |
コミュニケーション | 社内向けに対応 | 社外との折衝も行う |
技術職としての製造現場での経験は、品質管理における不良品の発生原因の特定や製造工程の改善提案にも活かせるでしょう。
品質保証・品質管理エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
12年 | 454万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
16年 | 519万円 | 月給34万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 613万円 | 月給42万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、品質保証に求められるスキルや資格などについて紹介しています。
関連記事:品質保証の転職は有利?強みとなるスキルや資格、おすすめの転職先を解説
|技術職への転職を成功させるポイント
技術職への転職を成功させるポイントは以下の3つです。
- 希望する業界・職種の志望動機を明確にする
- 技術職に活かせる資格を取得する
- 技術職に強い転職サイトを利用する
ポイントを押さえて転職活動を進めることで、希望する企業への転職を成功させやすくなるでしょう。
1.希望する業界・職種の志望動機を明確にする
培ってきたスキルや経験・強みを希望する企業への貢献に結びつけることで、一貫性のある説得力をもった志望動機をつくり上げられます。
「給与が良い」や「勤務地が便利」といった表面的な理由ではなく、「自分の技術力をどのように活かせるか」「どのような価値を提供できるか」という視点で考えましょう。これまでの経験や習得したスキルを丁寧に棚卸しすることで、強みを明確にできます。
面接官に対して、熱意と具体性のある志望理由を伝えられるようにするのが重要です。
2.技術職に活かせる資格を取得する
技術職に活かせる以下のような資格を取得しておくことで、知識やスキルを面接官にアピールしやすくなります。
資格 | 内容 |
---|---|
CAD利用技術職試験 | ・CADの操作スキルや製図スキルが求められる ・2次元CADと3次元CADの資格に分かれている |
情報処理技術職試験 | ・ITの幅広い知識を取得できる国家試験 ・ITパスポート試験は社会人であれば誰でも受けられる |
品質管理エンジニア検定(QC検定) | ・品質管理の基礎知識から応用までが評価される資格 ・4級から1級までに分かれている ・1級・準1級は品質管理全般の知識が求められる |
※参照:独立行政法人 情報処理推進機構「基本情報技術者試験」
※参照:日本規格協会グループ「品質管理検定(QC検定)とは」
3.技術職に強い転職サイトを利用する
転職活動を効率良く進めるには、技術職に強い転職サイトの利用がおすすめです。一般的な求人サイトでは、技術職の職種を細かく絞り込むことが難しいため、希望する条件の企業を見つけられない可能性があります。
ビーネックステクノロジーズが運営する「NEXT ENGINEER」なら、機械や電気、IT領域において全国7,000件以上の求人を扱っているので、条件に合った求人を探すことが可能です。
ビーネックステクノロジーズでは、以下のような実務に直結する研修も実施しています。また、200種類以上の資格取得サポートと約2,000種の研修講座が用意されているため、スキルアップにも挑戦しやすいでしょう。
研修 | 主な内容 |
---|---|
機電研修 | ・10日間でものづくりの基礎が学べる ・機械加工の基礎や材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど ・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎 ・電気配線方法や結線、電圧測定器による計測など電気基礎 |
セミコン研修 | ・1カ月間で半導体や半導体製造装置の基礎が学べる ・半導体とは何かという基礎知識から、研修センターにある半導体製造装置を使って装置構造やメンテナンス方法を学習できる |
キャリアブラッシュアップ研修 | ・キャリアデザインを目的としたWeb研修 ・半年後の自分の姿をイメージしながら、新たな目標設定や学習計画を立てる |
研修を効果的に活用すれば、技術職としてのキャリアの幅も広げやすくなります。
\おすすめ求人はこちら/
|技術職としてもつべき4つのスキル
技術職は、以下の4つのスキルを身に付けておくと良いでしょう。
- マルチタスクへの対応力
- 分析力
- 発想力
- コミュニケーションスキル
どの職種にも必要なスキルですので、客観的に自分の現状を把握し、日頃の業務から意識して改善できるように心がけましょう。
1.マルチタスクへの対応力
技術職は1つの作業に専念できる環境ばかりではないので、複数の業務を同時にこなすマルチタスクへの対応力が求められます。技術職では、分析業務を進めながら改善提案を考え、トラブル対応に追われるような状況も珍しくありません。
特に製造現場では、予期せぬトラブルが発生することがあり、突発的な事態に直面しても、既存の業務を止めることなく対応できる柔軟性が重要です。複数の業務に優先順位を付け、効率良く進められる人材は、製造業に限らず幅広い業界・職種で重宝されやすいでしょう。
2.分析力
製品の生産工程で予期せぬ問題が発生した際は、過去の記録や現状のデータから原因を究明する分析力が欠かせません。
また、より良い製品を作り出すのにも、現状の課題を正確に把握し、データに基づいた改良案を提示する必要があります。さまざまな要因を総合的に分析できれば、最適な製法や手順・対策を考えられるでしょう。
3.発想力
新たな課題を見出し、具体的な解決策を生み出すには柔軟な発想力が重要です。既存のシステム改善や生産性向上には、経験と専門知識を活かした斬新なアイデアが求められます。
技術職は、限られた予算内で課題解決を求められるので、既存設備の配置変更や生産フローの見直しなど、柔軟な発想力で改善策を具現化しなければなりません。柔軟な発想力でアイデアを形にできれば、技術職としての活躍の幅も広げやすいでしょう。
4.コミュニケーションスキル
技術職は、他職種とチームを組んで業務に取り組むことが多いため、コミュニケーションスキルが重要です。
また、関係者から必要な情報や意見を引き出すには、コミュニケーションスキルのなかでもヒアリング力が求められます。仕入先やクライアントとの対話では、相手の話を丁寧にヒアリングできれば、課題やニーズを適切に把握し、効果的な提案につなげることが可能です。
コミュニケーションスキルを活かして生産工程の関係者や営業担当者と情報共有し、質の高い成果を生み出せるようにしましょう。
|ビーネックステクノロジーズで技術職への転職を実現させましょう
技術職の仕事は、製品の開発・設計や実験・評価、品質管理まで多岐にわたります。幅広い業務内容に携わる職種が多いので、マルチタスクへの対応力やコミュニケーションスキルを求められる場合がほとんどです。
品質管理エンジニア検定や情報処理技術職試験などの資格を取得して、技術職に必要な知識やスキルも身に付けましょう。
ビーネックステクノロジーズなら、約2,000種の研修講座と200種類以上の資格取得サポートをしているため、継続的なスキルアップが可能です。また、機械や電気、IT領域を中心に全国7,000件以上の求人を掲載しており、大手メーカー1,080社以上とも取引実績があります。
興味がある方は、以下から技術職の求人を確認してみてください。
\おすすめ求人はこちら/
\まずは無料でご相談!/
※これまで当社求人にご応募いただいたことがある方は、エントリーフォームよりご応募ください。
\最短30秒で簡単登録!/
エントリー後、最短翌日~5営業日以内にご連絡します。
関連記事
- 正社員型派遣エンジニアの転職・求人サイト
- 転職ノウハウ
- 「知る」の記事一覧
- 技術職の転職は難しい?転職におすすめの職種や資格、成功するポイントを紹介