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完成した航空機が空を飛ぶ瞬間が、一番嬉しい。

大手重工メーカーにて、航空機の生産技術部門で活躍する立松さん。「今、本当に自分がやりたいことができている」という立松さんに、生産技術の仕事内容や面白さ、仕事に対する熱い想いについて伺いました。

大手重工メーカー勤務
入社7年目(※)
立松 哲也 Tetsuya Tatematsu
2016年に入社。大手重工メーカーで、航空機の生産技術業務に従事。現在は航空機の組み立て工程の生産性向上に向けた企画、工程設計、技術指導など幅広い業務に携わる。
※2024年5月時点

「純粋にやりたい仕事をしよう」という想いで航空機の道へ。

ー まずは立松さんのこれまでのキャリアと、航空機の仕事に興味をもったきっかけについて教えてください。

立松:実はエンジニアになるまでには紆余曲折がありました。幼少期から音楽を習い、ピアノの調律師専門学校卒業後は、そのまま調律師として就職。しかし、明確な目的もなく漠然とキャリアを選択してしまったため、短期間で退職しました。その後は、飲食店やレジャー施設の店舗マネジメント経験を経て、10年ほどコンサルティング業界で働きました。ただ、次第に「この仕事をこの先も続けていけるだろうか」と考えるようになって……。最後の転職は「純粋にやってみたい仕事を選ぼう」と思い、たどり着いたのが『航空機業界』でした。

もともと私の父が航空管制官だったので、子どもの頃はよく一緒に飛行機を見に行っていました。私にとって航空機はとても身近な存在で、実は私の特技も「フライトシミュレーション」で模擬飛行を行うこと。航空機業界の仕事は未経験でしたが、ずっと好きな航空機を作る仕事に挑戦したい、という想いで決意したのを覚えています。

前職で3年、航空機の機体組み立てや、定期修理、強度試験まで経験し、2016年にビーネックステクノロジーズに入社しました。当社を選んだ決め手は、航空機業界はもちろん、職種の選択肢が多く何にでも挑戦しやすい環境があるから。「ここならもっとエンジニアとして力を付けられるはず」と感じましたね。

さまざまな部署と連携し、航空機をカタチにしていく。

ー 現在の仕事を具体的に教えてください。

立松:現在は、航空機の生産技術業務に携わっています。具体的には、航空機の組み立て工程のプランニングです。設計図をもとに、どんな環境で、どういう手順で組み立てていくかを計画し、作業指示書を作ったり、必要な設備や資材を手配したりします。

生産技術という仕事は、社内のハブ的な存在。さまざまな部署と連携しながら業務を進めるためコミュニケーションスキルが求められますが、コンサル時代に培った対話の姿勢が活かせているように思います。また、航空機の製造・修理業務の経験もあるため、そこで身に付けたモノづくりの知識も、作業工程やコストを検討する際に役立っています。

ー 生産技術業務のやりがいはどこにありますか。

立松:さまざまな部署と連携して1つの航空機を作り上げていくところでしょうか。生産技術という役割は、サッカーで例えるならボランチ、野球で例えるならキャッチャー。玄人うけするポジションだと思いますね。

エンジニアの仕事の魅力を一言で表すとしたら、「技術のチカラで夢を叶えられること」だと思います。最近は生成AIやDXが話題になっていますが、技術を使って社会や身近にある課題を具体的に解決するという行為は、エンジニアだからこそできることではないでしょうか。

航空機作りの面白さを後輩にも伝えたい。 

ー 立松さんの、仕事に対する想いについて教えてください。

立松:以前、新規開発機のプロジェクトに参加した際、世の中に1つしかないものを作り上げ、やがてそれが空へ飛び立っていったことに、味わったことのない嬉しさを感じました。自分では日常的に乗れないからこそ、安全面や品質において、乗務員の方が安心できる航空機を作りたいと思っています。

とはいえ、仕事の内容の大半は機密事項。家族にすら話せないことも多いので、1人で抱え込み、心が折れそうになったこともあります。そんなときに支えてくれたのは、同じビーネックステクノロジーズの仲間たちでした。自分が困っているときに意見やアドバイスをくれた人たちへの恩返しという意味でも、現場の人たちが喜ぶ資料や仕組みをつくりたいと思っています。実際に「わかりやすい」と言ってもらえるのは嬉しいですし、周囲の人からの感謝は私自身の仕事へのモチベーションにもなっています。

航空機に関わるエンジニアとして、キャリアをスタートさせてから約10年。前職で航空機の製造や修理に携わっていた頃は、専門書をひたすら読み、知識を詰め込みながら日々の仕事に向き合っていました。航空機本体についてはもちろん、足場の組み立てや危険物の取り扱いに関する知識、仕様書を読むための英語力など、勉強することは数多くあり、それは今でも変わりません。今後も勉強しながら成果を出していきたいと考えています。

一方、50代になった今、自分には人材育成力も求められているように思います。自分1人の成長だけでなく、チーム全体が成長するにはどうすればいいか、他者を巻き込む力も必要です。現状、課題として「メンバーの定着率を上げること」があるので、まずは自分の経験を活かしながら、彼・彼女らの不安を払拭するようなコミュニケーションをとるよう心掛けています。もともと人に何かを伝えることは好きなので、エンジニアの魅力を伝えつつ、ハイレベルな問題解決能力をもつ人材を育成していきたいですね。そしてゆくゆくは、会社の発展に寄与して、業界全体も盛り上げていきたい。

ここまで熱を入れられるのは、やはり航空機作りが「純粋にやってみたい」仕事だったからだと思います。

取材日:2024年5月10日


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